自分に自信がもてないとき、自分と誰かを比べて落ち込んでしまうとき、ありませんか?
「わ〜!動物がいっぱいでかわいい!全部のページに109ひきいる!細かいな〜。」
「絵探しクイズもある!どこにいるのかな。」
「ジャングル・海・洞窟…今度はどこを走るんだろう?一番になるのは、どの動物かな?」
作者である、のはなはるかさんの絵本が読みたくて、何気なく手にしたこの物語。
とにかくかわいくて、とにかく楽しめる絵本!…であると同時に、この絵本はもっともっと深かったのです。結末を見て、私はとてつもなく心を動かされました。
主役となる動物は1ぴき?いやいや、主役はなんと109ひきの動物たち。
109通りの物語が絵本の中にぎっしりとつまっているので、何度読んでも楽しめる!読むたびに新しい発見があるのです。
終わりのページを見ては初めにもどり…気づけば読み始めてから、あっという間に時間が経っていました。
それぞれにいいところは必ずあり、見方を変えれば誰でも主役になれる。それはぱっと見てすぐ分かるよさもあれば、よく見ないと気づかれないようなよさもある。
この絵本を読むと、「自分にもいいところがきっとある」と何だか元気がもらえます。そして、ステキなところ・頑張っている姿は誰かが必ず見ているのなら、私はその小さなよさや頑張りにこそ気づける誰かでありたいと思ったのです。
『みんな なにかの いちばんなんだ!』という温かなメッセージに、心がほっこり温かくなる、とってもステキな絵本です。