野原の音楽家マヌエロが、とても良かったので、ドン・フリーマンを読みましたが、この作品も大ヒットでした。
作品は、1958年、舞台はサンフランシスコでゴールデンン・ゲイトブリッジの辺りになります。
お話は、ハトのカップルがBAY HOTELという屋上看板のBに巣を構えるところから始まります。
そして、二つの卵が生まれた時に、悲劇が起こります。
何と看板のあるビルの取り壊し工事が始まったのです。
雌ハトと卵は、看板とともに移動してしまい、雄ハトが家族を求めて探し回ります。
そして、最後に本当のサプライスが待ち構えているというお話です。
絵本にしては、長編の類なのですが、途中の話も全く退屈させることがなくよどみなく進みます。
ハトの目線で話は展開してくのですが、人間の優しさも溢れていて、しかも家族愛もあって、盛り沢山の内容です。
しかし、その一つ一つのパーツが、とても上手く融合してして最後のエンディングに進むさまは、見事としか言いようがありません。
絵のタッチも好ましいもので、裏表紙に描かれている雄ハトがゴールデンゲートブリッジを鳥瞰する様は絶品だと思います。
絵本として、非常に完成された作品の一つだと思いますので是非一読をオススメします。