しばらくの間、石井桃子さんの「ちいさなたいこ」と混同していました。
東京子ども図書館の「お話のリスト」にも載っていたので、お話を読む前からとても興味がありました。
絵が秋野さんということで、細かくは描かれないですが、それだけに余韻があるのと読者の想像力を膨らませやすいなあと思います。
かぼちゃの中に小人たちがいておはやしが聞こえてくるところなどはとても幻想的だと思いました。
小人が出てくるということで安房直子さんの「ハンカチの上の花畑」を思い出しました。
おじいさんとおばさんが、小さなたいこを作ってあげるというその心持ちの優しさがいいなあと思います。
絶版なので手に入らず、また図書館でも閉架扱いなので、せめてお話を覚えて子どもたちに伝えてあげられたらいいなあと思いました。