貧困ということを考えるシリーズの3巻目ですが、一番身近に感じられる一冊かも知れません。
これまでの巻で、国際的に考え、歴史的に考えてきたことを土台に、足元を見て来た後、親と子を見直すと、視点が違うと貧困感が違うかも知れません。
親が貧困だから子どもが貧困を感じるのか、親の無理解や考え方によって子どもが貧困を感じるのか、さらに親が子に貧困を強いているケースもあるだろうということにも思い至りました。
親の立場でこの本を読んだら、自分が貧困なのかどうなのかを考えるだけでなく、子どもはどのように思っているかを考えなければいけないでしょう。
子どもの立場でこの本を読んだら、自分が貧困なのかどうか考えるだけでなく、どうしたら良いのかを考えていいのだと思います。
池上さんの説明に全面肯定は出来ませんが、考えていくことの重要性を感じました。