バンサンの絵は嫌いじゃないし、フランス映画っぽい絵本はとても素敵です。
また、アーネストの過去もいろいろ知りたいなぁ。と、思いますが、今回のお話はなんか、暗かったです。
長く生きてくれば、「思い出の歌」の1つや2つ誰にでもあると思いますが、アーネストのこだわり様はそりゃすごかったです。
セレスティーヌがこんなに不安がっているんだから、もう少し周りにいる人の気持ちも考えてあげればいいのに!
思い出の母より、目の前にいる家族を想ってよ!と、ちっとばかり憤慨してしまいました。
他の話でも、アーネストはちょっと後ろ向きになりやすいタイプと思っていましたが、この話はそれが出過ぎていて、個人的にあまり好きになれませんでした。
故郷への哀愁やら、過去の思い出やらがあふれているっぽいアーネストがメインで出ずっぱりな話なので、この絵本はある程度いろいろなことを経験した大人の方が読み手に適している気がします。