“ぞうくんのさんぽ”の作家さんなんですね。
後半“おばけ”が海に落っこちる場面はまさに“ぞうくん”でした。
ぼくが船の絵を描いてお父さんに見せると、
「お父さんも乗りたいなぁ」の返事に、
「だめ ぼくはこのふねで ぼうけんするんだ」と海に漕ぎ出す絵を
描きました。
そこへお父さんが「嵐でひっくり返ったらどうする?」と難題を
出すと、「うみのなかだって はしっちゃう」と潜水艇になった船
を描いて、物語は展開していきます。
途中大ダコと格闘したり、5つの顔が重なったへんてこな“おばけ”
が現れたりと、子供心をくすぐるポイントが次から次に出てきて
飽きさせません。
特に“おばけ”の場面では、「しってる うちにもある!」と息子も
反応しました。そうそう、あの“おばけ”はこうやって倒すんだよね。
遊んだことあるもんね。
絵本の中の親子は身近にあるものを使ってお話しを広げていき、
お父さんが「こうなったらどうする?」とうまいことリードして
子供の反応を引き出しているなぁと感心します。
うちの息子はまだ自分の思うようには絵が描けませんが、
こんな風に掛け合いしながら物語が作れたら楽しいでしょうね。
読み終わったらきっとスケッチブックを取り出して絵を描きたく
なること請け合いです。