『はらぺこあおむし』と並んで、この絵本にはずっと魅せられています。理由は何といっても、触って確認できる蜘蛛の巣のデコボコ。この巣はわたしも指先でずっとなぞっていたいほど不思議な魅力を持っていて、初めて絵本を手にしたときは、よく考えて作られているといつもながら感心しました。動物たちの鳴き声も、最後の終わり方も、小さな生き物を見つめる作者の「目」が感じ取れる作品ですね。
娘には、(この蜘蛛さんはハロウィンの怖い蜘蛛の雰囲気ではないけれど)今年のハロウィン・ギフトとしてこのキャラクター人形と絵本をセットで贈りました。とても気に入ってくれ、黒いテリア犬のコスチュームを着て、手にはおもちゃの大きな骨、ジャック・オー・ランタンのバケツに加えこの蜘蛛さんを持ち、トリック・オア・トリートに出かけて行きました。