かこさとしむしばのほん、と副題にある通り、
むし歯予防の啓発のための絵本。
1980年初版ですので、やや古風ですが、しっかりとむし歯のことを考えさせてくれます。
幼児期の子どもたちを集めて、かこさとし先生がむし歯のお話をする、といった形の語り口です。
歯がむしばちゃんになるというイメージは、なるほど、ですね。
よくある悪玉ばい菌キャラクターで脅すというより、
リアリティがあり、説得力がありそうです。
やや説教口調ですが、丁寧な語り口ですので、かこさとし論調に慣れれば、
むし歯予防のやる気が出てきそうです。