まるでポエムみたい。読んでいてそう思いました。言葉の音がとてもきれいで、読んでいるとさらさらと流れ出しそうな言葉づかい。でもやわらかでとても耳心地がいいのです。本当に「ねんころりん」と眠ってしまいそうな感じなのです。ジョン・バーニンガムさんのやわらかいイラストと谷川俊太郎さんの文章が、これがまたしっくりいっているのですね。
どんな動物も人間も眠ってしまった後、そう最後のページには、一つのメッセージが残されています。
「かぜもあめもここまでこない あたまをゆったりまくらにのせて もうすぐねむりのくにのなか」
なんとゆったりとした文章でしょうか。
「ねんころりん」「ねんころりん」だんだん文字のフォントも小さくなってきます。本当にだんだん眠くなってきそう。読み聞かせしている私たちまで、眠りの世界に入ってしまいそう。これはしばらく我が家のお休み前の定番の1冊になりそうです。