ケイト・グリーナウェイ賞。ハリーと子犬のジャンピーはとっても仲良し。
大好きなお友達ともいえる、飼い犬をある日突然事故で失ってしまう。
少年はぽっかりと心に隙間があいてしまうが、ある夜、ジャンピーが現れる。
次の日も現れるが、徐々に影が薄くなってしまう。
さよならをいう決心がつくまでの心の物語である。
ところで、気になるのは少年の家族構成。父は出てくるが母がでてこない。
まるでジャンピーが母のようにも思えるではないか。
ハリーを気遣って夜に姿を現すところもまるで実の母親のようである。
子どもたちの反応は薄かったが、母親の私にはぐっときた作品である。