チュウチュウ通り5番地のお話。
前作4番地の感想で「みんな個性的で、自分の生き方に満足しているところがいいなぁと思います」と書いたのですが、なんと!今度は主人公のチャイブが、自分の生き方に迷うお話ではありませんか!?フェイントをかけられました。「エミリー・ロッダさん、やるなぁ」という気分です。
社会的な地位や名誉、お金。そういうものはキラキラ輝いて見えるけれど、何より大事なことは、自分が満足していること、他の人に必要とされてそれに応えていること。そんなことに気づかされたチャイブ、良かったな!気づかせてくれたチュウチュウ通りのご近所さんはやっぱりステキな仲間たちです。そんなみんなのために、そして自分のために、これからも美味しいケーキを焼いてほしいです。いつもすっかり売り切れる程の美味しいケーキ、食べてみたいな〜。
昔の友達のデイジーも、美容師の仕事に戻ったのですね。他の本もそうですが、裏表紙までお話が続いているところが嬉しいです。