クリスマス・イブだというのに何の飾りつけもなく、ひっそりした家の中。
おかみさんは、病気で入院。だんなさんはすっかりふさぎ込んでしまって、
子ども達だけでは、準備ができないのだ。
そこで、ねことねずみが、協力することに・・・。
ねこの指図でねずみの仲間や親戚がいっぱい集まって、
飾りつけを始める。
くものおばさんまで飾りつけのお手伝い。
小さなねずみがちょこまか働く様子が微笑ましい。
パイやケーキを作って、もみの木とヒイラギを森から取ってきてみんなで飾って・・・と、
大奮闘のねこは貫禄たっぷり。
サンタクロースも、妖精たちが飾りつけたのかと思うほどすてきな部屋になった。
裏表紙の子ども達の嬉しそうな顔が印象に残る。
【事務局注:このレビューは、「クリスマスのちいさなおくりもの」こどものとも 2006年12月号 に寄せられたものです。】