「おれたち、ともだち!」シリーズの中で最初に読みました。
「ありがとう」が人にとても大切な言葉だと思ったからです。
絵本の中で、おおかみときつねというペアは、以前はなかなかうまくいかない組み合わせで、いじめられたり、やっつけられたり・・・というイメージがありました。
でも、このともだちシリーズでは親友。お互いが相手を大好きだという気持ちが伝わってきます。
不器用なおおかみの、海の話がどんどん大きくなってしまって後に引けなくなる。子供はもちろん、大人にもよくある事ではないでしょうか。
きつねはそんなおおかみのやさしい部分に感謝の気持ちを素直に伝える。
ちいさな「ありがとう」を見つける。素直な子供時代にはできても、大人になると忘れてしまうような気持ちを思い出させてくれました。
インパクトのある絵で、細かい部分に子供が見つけて喜ぶようなシーンがいくつもあります。
大人が見ても十分楽しい。もちろん、小さな子供でも楽しめる絵本。
夕焼けの海のページはとても美しく感動しました。