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葉っぱのフレディ−いのちの旅−」 渡”邉恵’里’さんの声

葉っぱのフレディ−いのちの旅− 作:レオ・バスカーリア
絵:島田 光雄
訳:みらい なな
出版社:童話屋
税込価格:\1,650
発行日:1988年10月
ISBN:9784887470026
評価スコア 4.28
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  • 春に大きな木に生えた葉っぱのフレディ。仲間たちと共に夏を謳歌し、秋には紅葉し、冬には散っていく。たった1年間の人生において、フレディは成長し、考え、来るべき「死」という運命に抵抗し、それを受け入れ、旅立っていく。死について考え、生について振り返る。アメリカの哲学者が生涯に1冊だけ作った絵本。テーマは重いが、葉っぱを見ているためか、素直に受け入れられてしまった。これは、シンプルな絵と、美しい写真のおかげかもしれない。もし、この絵が、マンガのキャラクターのように顔や表情が具体的に描かれていたら、悲しすぎて死んでいくフレディを直視できなかっただろう。目も口もない葉っぱで表現しているところが、作者の優しさであり、知恵であると思う。生まれてきたからには、誰もが、変化し続けていく。年も取るし、病気にもなるし、最後には死んでしまう。その一連の流れを改めて考えさせられる作品だ。もし、子どもの頃に読んだことがある人があったら、大人になった今、改めて読み返してみて欲しい。

    投稿日:2018/11/13

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