読んで「ムムッ」と考えてしまいました。
ひなびた村にある日よその村から
おばけを山へ捨てさせてほしいと依頼がありました。
「こまったときはお互い様」と村長さんは快く引き受けます。
その後、うわさを聞きつけ次々と「おばけを捨てさせて欲しい」と頼まれ・・。
善意から頼まれ事を引きうけ、そのお礼として金品を受け取る村長さん、
やっかいなモノはよそへやってしまおうとする他の村、
増え続けるおばけたち。
どこか現代社会の縮図のような気がします。
善意もほどほどにということ?
おばけ(やっかいなモノ)との共生の道を考えたほうがいい?
「もう、むかしのひなびたむらにはもどれない。それなりのしあわせはもどらない」という最後の一文に考えさせられます。
ちなみに息子は
「ここはおばけたちのむらにして、人間がよそに行けばいいんじゃない?」