表紙の絵を見てすぐに、「あっ、かばくんだ!あのかばくんと同じ?」と言った娘。そう、あの「かばくん」だよ! 2歳の頃から数え切れないくらい何度も繰り返し読んだ「かばくん」の本。今回のお話も、の〜んびりとしたかばくんのリズムで進んでいきます。本当にかばってこんなリズムで生きているんだろうな、と自然に思えてきますよね。岸田さんの文も、中谷さんの絵も、そんなかばくんにぴったりで、最高ですね。「ガンピーさんのふなあそび」(こちらもゆったりとした、やさしい気持ちになれる本です)にも似た大きなかばくんのふね。ひっくり返らなくてよかった! 娘は、かばくんが無事みんなを島(高台)に運び終えた場面で、「らくださんの赤ちゃんはどこ?」と、心配していました。他の動物たちは、みんな親子で並んでいるのに、らくだだけが、1頭で立っていたからです。子どもって、本当に細かいところまで見ているんだなと、いろいろな絵本を読みながら驚かされることばかりです。