アンデルセンの有名なお話に、物悲しい繊細な画風のツヴェルガーが絵を添えています。
美しい海の世界と、個性的に育った人魚の末娘。
海上に行くことのできる15歳への憧れが、まず魅力的ですね。
そして王子様の出会いと、恋ゆえの勇気とすれ違い。
15歳を超えてからの、喜びと苦しみの世界。
幼い頃に垣間見た15歳の世界を思い出しました。
安易なアニメ絵本が横行しているだけに、
この様に丁寧に描かれた名作に触れることは
大切だと思います。
改めて大人になって読んでみても、また違った味わい深さがあるように思います。