中国は今なお東アジアないし世界において存在感を強めている。経済力・軍事力・科学技術力、どれをとっても世界がたえず注視し続けるだろう。本書は東アジアを超えて中国といかに互恵関係を築けるかという課題のもと、文化・思想・政治・国際関係など多様な側面から近現代中国の諸相を読み解いた力作を集める。論文内容は、近代中国における「言論の自由」・日本人の中国語認識・中国伝統医学は科学か否か、という思想的アプローチによる分析や、袁世凱帝政、段祺瑞政権、国民外交団体の内実、人民大会といった歴史的アプローチを取るもの、さらに国際政治学から現代米中関係を論じたものまで幅広い。中国を巨視的に捉えるための必読書といえる。
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