ぼくらのアトリエギャラリーのすぐ近くには、
潮が満ちると、野生のウミガメが海草を食べにやってきます。
時々、水面に上がって息つぎしては、のんびり食べ、潮が引き出すと、
沖のサンゴ礁の陰やくぼみなど、お気に入りの昼寝場所へ移動していきます。
海のリズムに身をまかせて生きるウミガメたち。
好きな場所で、好きなことを、自然のままに受け入れて、
この星を信じて命をつないでいる。
豊かな自然の中で、マイペースでのびやかに生きる姿は、
今この時をともに生きていることのありがたさを、心に優しく教えてくれるのです。
南の島でともに暮らすウミガメたちの自然のままの姿や行動を写真で綴り、
巻末には、ウミガメを取り巻く自然や環境問題、保全活動などもまとめました。
舞台となっている沖縄・座間味島の阿真ビーチでは、20年ほど前から、
島の人も、観光客も、彼らの生活のじゃまをしたり、おどかしたりしないよう、
そっとやさしく大切に見守って、楽しく共存してきましたが、
その一方で、近年、悲しい変化が一部で起き始めていることも現実です。
ウミガメをはじめ野生の生きものたちと人間が、
かけがえのない同じ地球に住む仲間として、お互いを尊重し合い、
今も未来も、ともにしあわせに生きていけることを、切に願っています。
なお写真はすべて、ウミガメにストレスを与えたり、自然の営みを邪魔しないよう、
ストロボやライトを一切使用せず、
昼間は太陽の光、夜は月や星の明かりなど、自然光だけで撮影しています。
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