ノーベル文学賞受賞作家による 児童文学不朽の名作から5つのおはなしを収録
キップリングによる児童文学の名作「ジャングルブック」。
インドのジャングルを舞台に、オオカミに育てられた少年・モーグリーは、クマや黒ヒョウのバヒラ―に見守られ、すくすくと成長していきます。
さまざまな冒険を重ねて、ジャングルの掟を教えられながらたくましく成長していく姿を表現豊かな朗読とワクワク胸の高鳴る音楽で収録しています。
人間だけではなく、動物たちにもドラマはあるのです。それは熱帯のジャングルに棲む象やライオンだったり、あるいはベーリング海に棲むアザラシだったり……『ジャングル・ブック』は、動物世界が人間社会の縮図として描かれた、七つの短編からなる作品です。作者のラドヤード・キップリングが、インドでの生活の経験を活かして想像力たっぷりに描き出す、生命賛歌であり、あるいは冒険物語であり、またあるいは英雄譚とも言えるでしょう! ! 動物たちが大活躍の心躍る物語の中には、イソップ童話のような教訓も盛り込まれており、生きていくうえでの道理や道徳を自然に教えてくれます。
少年のゾウつかい
象追いの一族に生まれた10歳の小トゥーマイは、カーラ・ナーグという象をとても大切に思っています。
ある夜、カーラ・ナーグがどこかへ出かけようとしているのを見て、小トゥーマイは、「いっしょにつれてっておくれ! 」と言って、背中に乗せてもらいます。すると、いたる所から象が集まってきて……。
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