歴史的社会的にジェンダー格差が根深い韓国において、LGBTをはじめとするセクシュアル・マイノリティたちは如何にして自己のアイデンティティを確立し、社会的立場を獲得していったのか。1990年代以降の韓国における「セクシュアル・マイノリティ運動」の萌芽、変遷の検討から、マイノリティたちが自ら〈当事者〉であることをあいまいにし、団体や居場所を隠れ蓑として自己を守りながらも自分たちが抱える問題を可視化し、社会変革を起こしてきた様子を浮かび上がらせる。真に多様性を認め合う新しい社会の実現に向け、エンパワメント、ニーズ論の視点からこれからのコミュニティの役割を考える一冊。
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