テオドール・ジェリコー (Theodore Gericault, 1791-1824) は夭逝したため、世に出した作品数が少ないと言われている。だが実は32年の生涯のうちに油絵の他、数多くの素描やリトグラフを残している。ロマン派の先駆けとなった大作、『メデューズ号の筏』においても構想段階からあらゆる裸体デッサンや下絵を重ね、極度に精神を集中した制作態度がうかがえる。また、その後の英国時代には、社会に対する関心を作品に反映した。今回の画集、『テオドール・ジェリコーの習作』ではそうしたデッサンや小品から選択収録し、表紙カラー本文モノクロ、総作品数68点で紹介する。
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