著者あとがきより
昨年の誕生日に、友人からプレゼントをもらった。箱を開けると、中から、ジュエリーが飛び出した。ともに、ゴッホの名画『ヒマワリ』をイメージした作品である。丸い形のイヤリングには真っ青な空が、ダイヤ型のネックレスにはヒマワリが描かれていた。幻想的な光を放つ宝飾品に、一瞬にして心を奪われてしまった。
その興奮が冷めやらず、自宅に戻るやいなや、パソコンに向かい作品をスタートさせた。改めてイヤリングを凝視すると、無限の命を抱える地球を彷彿とさせた。二つ並べると、つぶらな瞳に見えてきた。この瞳からネズミが誕生し、ゴッホと命名した。 あとがきより
本文抜粋
「うわぁ、きれい。 これが地球かぁ!」
ゆうのひとみは、ゴッホに負けないくらいかがやきました。
「自分ではのぞくことができないけれど、この中に、およそ
八十億もの命が乗っている。 だから尊くて美しいのだろう」
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