はばたけ、とどけ、ぼくの思い!
だいすきなお友達が引っ越してしまい、きのうの何気ない「バイバイ」が実はお別れだったと気づいた「ぼく」。
気持ちを伝えられなかったことにモヤモヤしていると、目の前に現れたのは、どくどくと鼓動する不思議なおすしやさんでした。
「鮮度が命!」がモットーの大将に導かれ、
「ぼく」は不思議な体験へと足を踏み入れることに──
きっと誰もが経験したことのある、“言い出せなかった”後悔。
そのとき感じた気持ちや、伝えたかった言葉は、賞味期限が切れたように行き場を失ってしまいます。
あわただしく過ぎていく日々のなかで、つい見落としてしまう“今”の気持ちを、大切な人にそっと伝えたくなる。
そんなさわやかな余韻が残る一冊です。
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