地球環境の変遷と人口構造の変化に伴い、農村が直面する課題は日に日に複雑なものとなっています。
生産力を維持しながら生活の質や生態系の持続可能性に配慮することは、現代の農村の発展における重要なテーマとなっています。
農業部農村発展及水土保持署(ARDSWC)は、2017年より「里山イニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)」に参与し、長期にわたり「里山イニシアティブ」の普及に取り組んでいます。「自然共生、農村共栄」の核心的な精神を重視し、地域の知や多様な活動を通じて、人と自然が調和するライフスタイルの実現を目指しています。
より多くの人々にこの理念への理解と親しみを持ってもらうために、2021年から、絵本『きっとできるはずSATOYAMAイニシアティブ』シリーズを出版しています。
わかりやすい物語と温かみのある繊細なイラストを通して、概念的な政策を日常的なイメージや言葉で伝えています。今年も新しい絵本のシリーズを発表しました。
農村のさまざまな場所で起こった実際の出来事を記録し、土地の保全、産業の革新、コミュニティの結束といった、農村の多様な実践を伝えています。
今回は4冊の絵本から、それぞれ4つの農村の物語を紹介しています。
『小さな台湾白魚は大波を生む』は、南投県の埔里鎮にある一新コミュニティが舞台です。
あるとき、住民が絶滅危惧種の台湾白魚の存在に気づき、環境に優しい農作で河川生態系を守りながら、産業の転換や教育体験の機会を創り出す様子を描いています。
小さな白魚は、もともとは渓流の中でよく見られる「オイカワ」と同じような淡水魚で、生息環境の悪化や個体数の減少はほとんど人々の関心を呼びませんでした。
しかし、この小さな白魚の危機にコミュニティの住民が注目したことで、小さな行動がやがてコミュニティの変革へと発展していきました。
本署では、世界中の読者に言語の壁を越えて台湾の農村の物語に触れてもらい、人と土地が共に生き、共に栄える力を感じてほしいと考えています。里山・里海の生産景観の再生の道のりにおいて、国際社会と手を携え、持続可能な活動を共に推進していきます。
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