桜のころ、お父さんの仕事の都合で転校したゆうた。
新しいがっこうは、なんと「かいじゅうのがっこう」だった。
不安になるゆうた。でもそこで、互いの違いを認め合い、補い合い、助け合うことの大切さを学ぶんだ。
そうじの時間、重いバケツを持ってくれるたくましいりゅうた。
でも、ぼくにだってできることがあるんだ。 小柄なゆうたはぞうきんがけをスーイスイ。
図工の時間はゆうたが折紙を折ったり、切ったり、手先の器用さを発揮する。
そしてまた桜のころ、ゆうたは転校することに。
別れの日、クラスメイトがプレゼントしてくれたのは、苦手なハサミを駆使して作った、ゆうたとみんなが手をつないだ折紙!!どんなに大変だったか、それを察するゆうたの目には……。
にんげんのがっこうに戻っても、ぼくはかいじゅうたちのことを思い出しながら、個性を伸ばす努力をするよ。
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