『バッテリー』の著者の、もうひとつの青春ストーリー
やたらと暑い十月最初の木曜日――転校生の瀬田歩は、
サッカー部の次期キャプテンと噂される秋本貴史に呼びだされた。
貴史とほとんど口をきいたことのない歩には、その理由がわからない。
放課後の駐輪場で「なぐられっぱなしだけはいやだ」と唇をかみしめる歩。
ところが、彼の耳に入ってきたのは、思ってもみなかった貴史からの申し出だった・・・。
対照的なキャラクターの中学生が出会い、葛藤するさまを、
繊細かつユーモラスに描いた青春小説シリーズ第一弾、待望の文庫化!!
巻末に、直木賞作家・重松清と著者による特別対談を収録。
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