化石でおなじみ、あんな骨。見れば太古のロマンが香る!
怖い話には、ヒトの骨。夜の学校でガイコツが踊る……。
不気味? かっこいい? 骨にまつわる、いろんなイメージ! そのなかに、本作であらたなひとつが、加わるかもしれません。
キリンにゾウ、ヘビにサメ、それからもちろん恐竜まで。動物たちの体を支える硬い(そして時にやわらかい)『骨』! 独特の視点から、動物たちのあらたな一面をひもとく一冊です。
キリンとハムスター、首の骨の数は同じだって!?
一つ目巨人『サイクロプス』の伝説を生んだ骨、その正体とは?
緑色の骨を持つ動物がいるって、ほんとに?
ページをめくるたび、おどろきの連続! 読む前にそのテーマから想像していたよりも、はるかにたくさんの発見が詰まっていました。
特にびっくりさせられたのは、海の生き物『マンタ』と『マンボウ』の骨格。ただでさえ奇妙な姿をしているのに、まさかあんな骨のかたちをしていたなんて……!
巻末には、さらに学習を深めたい人に向けて、本格的な解剖学の本から、骨をテーマにした絵本、そして、3Dモデルで動物や虫の骨格を観察することのできるウェブサイトなどを紹介しています。
知ってるつもりの身近な動物から、いまは会えないあんな動物まで! 骨の仕組みをまるはだか、知的好奇心くすぐるユニークな科学絵本です。
(堀井拓馬 小説家)
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