ぜつぼうの濁点
- 作:
- 原田 宗典
- 絵:
- 柚木 沙弥郎
- 出版社:
- 教育画劇
絵本紹介
2022.08.26
この書籍を作った人
1922年、東京生まれ。女子美術大学名誉教授。洋画家の父を持ち、東京大学で美術史を学ぶが、戦争で勉学が中断され、戦後、父の郷里である岡山県の倉敷にある大原美術館に勤務。そこで民藝運動を牽引する柳宗悦らと親交を持つようになった。その後、芹沢_介に師事し、型染めを手がける。布への型染めの他、さまざまな版画やガラス絵などの作品にも挑戦し、絵本やポスターの制作、装丁やイラストレーションなど幅広いジャンルで活躍。1958年に型染め壁紙がベルギーのブリュッセル万国博覧会で銅賞、1990年に第1回〈宮沢賢治賞〉を受賞。国内にとどまらず、2008年よりパリで個展を開催。2015年にフランス国立ギメ東洋美術館に多くの作品が収蔵された。絵本『魔法のことば』(エスキモーのことば 金関寿夫/訳 クラフトスペースわ)で1996年に〈子どもの宇宙国際図書賞〉を受賞。(同書は、2000年に福音館書店版が刊行された)『せんねんまんねん』(まど・みちお/詩 理論社)で2009年に〈産経児童出版文化賞美術賞〉を受賞。そのほかの絵本作品に『トコとグーグーとキキ』(村山亜土/作)『つきよのおんがくかい』(山下洋輔/作)『そしたら そしたら』(以上、福音館書店)、『雉女房』(村山亜土/作 文化出版局)、『ぜつぼうの濁点』(原田宗典/昨 教育画劇)など、多数。
小学校での読み聞かせ
小学校での読み聞かせ会に持参しました。
対象は高学年。6年生を中心に20人ほど来てくれました。
初めて見つけたのは、23年前なのですが、読む機会がなくて…今年ようやく紹介できました。
原田宗典さんのエッセイのファンで、彼のエッセイは家にいるときじゃないと読めない(思わず「爆笑」してしまうので)くらい面白いのでとても期待して読みました。
「おおきな おせわ」「やぶからぼう」なんて期待通り、笑えるところ満載!
ただ、爆笑とはならないかな〜、この面白さがわかってもらえるかなぁと思いつつ…
当日は三冊目に読みました。
出来るだけ陽気に読んだつもりですがなんせ主人公の濁点くんが暗いもんで…(汗)
爆笑は起こりませんでしたが、楽しく聞いてくれました。
文章は七五語調とまでは行かないけれどある程度整っていて、とても読みやすかったです。
所要時間約6分半です。
(将軍亭琴音さん)
生きるとは
おはなし会で、中学生に紹介しました。
子どもたちは、お話を聞きながら、濁点の優しさ、思いやり、悲しみ、苦しみを
ともに感じている様子でした。
ぜつぼうの「せ」についていた濁点が、きぼうの「ほ」の濁点になるという結末は、何度読んでも感動します。
人生とはなんだろう・・・
生きることの意味を考える年頃の子どもたちにとくにおすすめの1冊だと思います。
(ゆきぽんずさん)
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