ピンポーン!つぎ とまります
- 文:
- 五味 ヒロミ
- 絵:
- さとう めぐみ
- 出版社:
- 交通新聞社
絵本紹介
2022.11.28
みどころ
たくさんの野菜やくだものを乗せたバスが「やさいえきまえ」のバス停を発車しました。バスの席には、トマトとりんご、キャベツとレタス、きゅうりとキウイといったように、見た目や名前が似ているものが並んで座っています。
「つぎはー りんごやま りんごやま」とアナウンスが流れました。「ピンポーン!つぎとまります」ここではトマトは残り、りんごだけがバスを降りていきました。「ピンポーン!つぎとまります」そこからバス停に止まるたびに、似ているふたりのどちらかが、バスを降りていきます。バス停名から予想して、次に降りるのはどちらかを当ててみましょう。
作者の五味ヒロミさんは、3人のお子さんを育てながら、「絵本作家」「病棟保育士」「革小物作家」の面も持つ、スーパー・ママ。幼稚園教諭をへて、現在は病棟保育士として多くの子どもとかかわっていらっしゃいます。
イラストを描くのは、「さとうめぐみ あまいスイーツえほん」シリーズ(教育画劇)や「おいしいもり」シリーズ(PHP研究所)などの人気シリーズを手がけるさとうめぐみさん。さとうさんの作品には、あらゆるところにおいしそう!があふれ、私たちの目を喜ばせてくれます。
さて、バスに残った野菜たちは、終点の「サラダこうえん」に到着したようですよ。運転手が「あの人」だった意味が分かるラストシーンには、思わず笑みがこぼれます。かわいいものが好きなあの子にも、乗り物が好きなあの子にも、そして、くいしんぼうのあの子にもおすすめしたい、とびきり楽しい一冊です。
この書籍を作った人
愛知県出身。幼稚園教諭をへて、現在は病棟保育士として多くの子どもとかかわる。ゆうゆう絵本講座(11期生)でお話作りをまなぶ。3人の子を育てながら、レザークラフト作家としても活動中。『おいしいまんまるさん』がデビュー作。
この書籍を作った人
東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科日本画専攻修了。動物をモチーフに、日本画表現による発表と絵本創作を続けている。おもな作品に、「さとうめぐみ あまいスイーツえほん」シリーズ、「くものこ くー」シリーズ(ともに、教育画劇)、「まじょ」シリーズハッピーオウル社)、「おいしいもり」シリーズ(PHP研究所)などがある。『まじょのほうき』(ハッピーオウル社)で第4回ようちえん絵本大賞受賞、『おべんとう』(ひかりのくに)で第9回MOE絵本屋さん大賞2016パパママ賞受賞。
野菜に親しみを感じられる
似ているやさいやくだものたちが乗るバスが「やさいえきまえ」停留所を発車しました。「りんごやま」「さつまいもまち」「キャベツひろば」とすべての停留所は野菜の名前が入っています。「ピンポーン!」とボタンを押して降りるのは、はたしてどちらでしょうか? 食育の第1歩となる絵本です。
(ぽんぬさん)
ピンポーン!が楽しい
思わずピンポーンと一緒に言いたくなる楽しい絵本。よく似た野菜が並んでて「さつまいもはどっちかな?」と問いかけながら、自然に野菜の名前も覚えられるところが考えられてるなあ。最後はどうなるかと思ったら、サラダ公園皆んな降りて遊ぶなんて、最後まで楽しめますよ。
(ヒメきらりんさん)
ブランニュープラチナブックとは……?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
「ブランニュープラチナブック」は、2000万人の絵本ナビ読者の評価と販売実績を得て、新しく「プラチナブック」に仲間入りした注目の人気作品。作品を推す読者のコメントを読むと、選ばれた理由がわかります。