れいとうこのそこのおく
- 作・絵:
- うえだ しげこ
- 出版社:
- 教育画劇
絵本紹介
2022.11.28
みどころ
食べきれなかった食パンを冷凍庫で保存しておくこと、よくありますよね。でも待って! その食パンは、暗くて冷たい冷凍庫に入るのを嫌がっているかもしれません。
まこちゃんの家にやってきた食パンは、冷凍庫に入れられて大ショック! 氷の魔神にカチンコチンにされることを恐れ、なんとかふわふわの状態をキープしようと悪戦苦闘します。その様子はとても健気で、ちょっと気の毒になるくらいです。
冷蔵庫の中の食べものたちの悲哀をユーモラスに描いた、うえだしげこさんの「れいぞうこのあるあるシリーズ」第3弾。今回も、ママたちの共感の声がたくさん聞こえてきそうです。親子で絵本を楽しんだ後は、ご家庭の「れいとうこのそこのおく」を確かめてみてください。忘れかけていたあの子を、おいしく変身させるチャンスですよ。
この書籍を作った人
東京生まれ。東京デザイン専門学校イラストレーション科卒業。卒業後、デザイン事務所にイラストレーター兼グラフィック・デザイナーとして勤務。その後独立、フリーのイラストレーターとして活動する。子ども向けの雑誌や書籍、大人向けの実用書まで幅広く活躍するかたわら、平行して絵本作家としての活動もはじめる。著書に『まいにちのとけいのえほん』(すずき出版)、『ぽんぽこおうた』【コスミック出版)、『にん・にん・じんのにんじんじゃ』(大日本図書)など。
れいぞうこの中の冒険!
れいとうこのそこのおく。
静かで凍てつく寒さの暗闇に光る何者かの眼光、恐ろしげな手!
表紙を見て怖い絵本だと勘違いしないで下さい。
自分の知らない場所は怖いし、緊張するけど、行ってみれば案外いいところだったりする。そんな経験に身に覚えのある息子はしょくぱんくんにすっかり共感して、しょくぱんくんと共にドキドキハラハラしたり、コミカルなシーンに和んだりと、れいぞうこの中を一緒に冒険していました。
(ジル子さん)
キッチンで食べ物の会話をききたくなる!
とても愉快な気持ちになれる絵本です。そっと耳をすませて、食材の会話をきいてみたくなります。
この絵本を読んだら食材に「冷蔵庫で出番を待っててね」とか「今から目玉焼きになってもらっていいかな?」「サンドイッチにしてもいいかな?」などと自然と話しかけるようになっています。
食材ひとつひとつになりたいメニューをきいてみたい気持ちになりました。子どもが、ひとつの食材から作られる料理も学べる一冊です。
(よくばりすさん)
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