まよなかのおしっこ
- 作:
- さいとう しのぶ
- 出版社:
- KADOKAWA
絵本紹介
2022.11.28
みどころ
夜中にパチッと目が覚めて、トイレに行きたくなっちゃった。もしもおばけがいたらどうしよう……。怖いけど、勇気を出して行かなくちゃ……! 子どもなら誰でもよーくわかる、こんな気持ちを、『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』(原案・みねよう、リーブル)で人気のさいとうしのぶさんが絵本に描きました。
「なんで ぼくは、『きょうから ひとりで ねます』なんて ゆうたんやろ。ひとりで トイレにいかな あかんやん」と嘆くぼく。だって、まず、子ども部屋の戸を開けるのが怖いんです。戸を開けたら「ダーン!!」っておばけが落ちてくるかもしれないし、電気のスイッチを押そうとしたら、壁から「ニューッ」と出てくるかも!
そうそう、こういうときの妄想って止まらないんですよね……。もう怖くて、怖くて。ぎりぎりまでトイレをがまんしちゃう。でもぼくは勇気を出しますよ。戸を開けて、電気をつけて、階段を降りて。とうとうトイレのある1階に……と思ったら、おばけが「でたあ!」……!?
ぼくの頑張る姿、表情、そして妄想に出てくるおばけたちも何だかユーモラスで笑っちゃいます。さあ、ぼくはトイレまでちゃんとひとりで行けたのかな? さいとうさんの描くこんなおばけなら、かわいいばかりで、案外怖くないかもしれませんね。絵本の中には、さらにいろんなおばけちゃんがかくれていますよ。探してみてくださいね。
この書籍を作った人
堺市に生まれる。嵯峨美術短期大学洋画科卒業。テキスタイルなどのデザイナーをへて、インターナショナルアカデミー絵本教室に学ぶ。作品には、『あっちゃんあがつく』(原案・みねよう)『しりとりしましょ!』『おしゃべりさん』『おかしなおかしなおかしのはなし』『へんてこかぞえうた 1ちゃんいちにち』『どっきりかぞえうた ちょっぴりこわいぞ』(うた・高木あきこ)『きしわだのだんじりまつり』(作・なかむらしょうこ)『たべものかるた』(原案・みねよう)─以上リーブル 『ぎゅうって』『よーい よーい よい』『あぶくたった』『おべんとうばこのうた』─以上ひさかたチャイルド『たこやきようちえん』(ポプラ社)『べべべんべんとう』(教育画劇)『おいしい おと なぁに?』(あかね書房)『まほうのでんしレンジ』(原案・たかおかまりこ ひかりのくに)『てんとうむしのはじめてのレストラン』(アリス館)『まんまるおつきさん』(作・ねじめ正一 偕成社)『おはなし だいどころ』『おはなし きょうしつ』(以上PHP研究所)『十二支のかぞえうた』(佼成出版)『子どもと楽しむ行事とあそびのえほん』(産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞 のら書店)など多数。
読むたびに新しいおもしろさがあります
試し読みをしたら、3歳の娘に「おもしろいーこれ買って!」とおねだりされました。最初は聞き慣れない関西弁のトーンやテンポがおもしろかったようです。
何度か読んでいると、小さなオバケを発見して何度もページを行ったり来たり。お気に入りの一冊になりました。
まだ夜中にひとりでトイレには行けませんが、大きくなったらまた改めて読んであげたいなと思いました。
(のののままさん)
かくれおばけをさがせ!
『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』でさいとうしのぶさんの作品に出合い、すっかり大ファンに。楽しく描きこまれたイラスト目当てに、いつも作品を楽しみにしています。
絵本を読みながら、子どもが小さい時、夜一人でトイレに行けなかったことを思い出しました。
ストーリーももちろん楽しいですが、ページにかくれた小さなおばけちゃんを探すのもまた、楽しかったです。
(クッチーナママさん)
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