のりもの好きな子大集合!
絵本紹介
2022.11.28
みどころ
わたしには、素敵なともだちがいるの。
それはね……わ、た、し!
どういうことだろう?
明るい笑顔が素敵なぶたの女の子、「わたし」は続けます。
お絵描きしている時も、自転車をびゅんびゅんこいでいる時も、わたしはひとりぼっちじゃない。
わたしは、わたしと一緒にいるから。
わたしは、わたしのために本をいっぱい読んであげたり、ごはんをもりもり食べたり、きれいにしたり。
朝起きたら、鏡にむかってご挨拶。
「おはよう、きょうも かわいいね!」
なんだか……すごくいい。
この子は、自分のまんまるお腹もくるくるしっぽも小さな足も、みんな愛してる。
自分のことをとっても大事にしているんだね。
だから、元気が出ないときや、ちょっとつまづいちゃった時の対処法だってバッチリなのです。
それはね……。
「自分大好き!」
そんな風に思うのって、どうでしょう。
恥ずかしい? ちょっと傲慢? ひとりよがり?
だけど、そんな気持ちが邪魔しちゃっているせいで、もし自分が自分となかよしになれていなかったら。自分のことを大切に思う事ができなかったら。誰かの事を思う気持ちなんて生まれるのかな。
ダイナミックな線で描かれたぶたの女の子。水玉やハートの柄を身にまとい、ポーズはいつも足を開いて仁王立ち。
作者ナンシー・カールソンの軽やかで大らか、それでいて力強い声が絵本の向こうから聞こえてくるみたい。
細かいことなんて気にしない、わたしはわたしのことが好き。ね、すてきでしょ!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
この書籍を作った人
1958年生まれ。東京藝術大学卒業。子どもの本を中心に翻訳家として活躍するとともに作家・画家として絵本や童話作品を数多く手がけている。『どうぶつがすき』(あすなろ書房)で日本絵本賞翻訳絵本賞、『天使のかいかた』(理論社)で日本絵本賞読者賞、『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で野間児童文芸賞を受賞。翻訳作品に『ふしぎをのせたアリエル号』(徳間書店)『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)『せかいでいちばんつよい国』(光村教育図書)など、絵本や童話に『のはらひめ』(徳間書店)『めいちゃんの500円玉』『ハンカチともだち』(ともにアリス館)『すてきなひとりぼっち』(のら書店)「おたすけこびと」シリーズ(徳間書店)「プリンちゃん」シリーズ(理論社)「まほろ姫」シリーズ(偕成社)など。そのほかに『おえかきウォッチング 子どもの絵を10倍たのしむ方法』(理論社)、カモを育てた体験をもとにした『カモのきょうだい クリとゴマ』(アリス館)がある。
自分大好き! で行こう!
8歳の娘、何かにつけ「寂しい」とか「お友達に比べて私のこんなことがいやだ」とか言うようになりました。
それは周りに対する自分っていうものを考えるようになったことでいいことだとは思うんだけど、やっぱり親としては心配する面もあるわけで^^;。そんなときにこの絵本をいっしょに読んでみました。
こぶたさんのあまりにも“自分大好き”を前面に出したおはなしに、最初は「なんだこれ?」って言ってたのですが最後にはクスクス笑って楽しんでいました。
「お父さんもお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんも
みんなあなたのこと大好きだけど あなたも自分をかわいがってね」
そう伝えましたが どうかな?
これから思い悩むことも多いかもしれませんが、自分大好きで行ってほしいと思います(^−^)
(さえら♪さん)
元気で明るいぶたさん
こんな本があったのですね。
ちょっといきづまった時などに、何歳の人が読んでも良い本かなと思いました。自分が嫌になって、落ち込んだりすることが人生には何度もあると思います。そんな時、あるいはそんな風にならない前に、この元気で明るいぶたさんを思い出したいとおもいました。
自分をなぐさめてあげたり、励ましてあげるのって大切だと思います。
美味しいものを食べて、幸せな気持ちになったり楽しい絵本を見て、笑ってみたり、そういうことって大切ですよね。
(capellaさん)
ゆる〜い感じに 救われます
胸の奥がじんわりと温かくなる絵本でした。
「わたしはわたしが大好きで大事」「転んでも失敗しても大丈夫」と、ぶたの女の子が言います。「あなたも そう思っていいんだよ」と、とても力づけられる内容です。小さな子どもさんだけでなく、思春期の若者も、大人も、時にはこの絵本を読むといいのでは?
マンガチックでゆるーい感じの絵ですが、そのゆるさが絵本の中身とマッチしています。「自分を大事にね」「ぼちぼちいこうよ」と、そんなメッセージを受け取って、明るい気持ちで毎日を過ごしたいな♪
(なみ@えほんさん)
ブランニュープラチナブックとは……?
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