絵本紹介
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2023.04.06
ながいお耳をしているけれど、うさぎじゃない。いつも元気いっぱいだけど、犬じゃない。パリにすんでいる、とくべつ仲良しなふたり、リサとガスパールを覚えていますか? フランス生まれの「リサとガスパール」シリーズは、世界で200万部も売れている人気の絵本シリーズです。
日本では2021年9月に販売終了となっていた「リサとガスパール」が、2023年3月より、河出書房新社から「新訳版」として販売されることになりました! 「お久しぶり!」の方も「はじめまして」の方も、ふたりの魅力をたっぷりとお届けします。
※写真で使用しているぬいぐるみと積み木は過去に販売された商品です。
ぬいぐるみ販売元:サンアロー 積み木:販売終了
「リサとガスパール」シリーズの『リサ ひこうきにのる』と『リサとガスパールのクリスマス』が日本で発売されたのは、2000年9月でした。
白いからだに赤いマフラーをしたリサは、好奇心いっぱい。ハプニングが起きても、へっちゃら! やりたいことはどんどんやっちゃう。「さいあく!」ないたずらをしちゃうこともあるけど、「わたしって あったまいい!」と乗り切っちゃう、前向きなところがステキ。
河出書房新社から2023年3月23日に発売された『リサとガスパール オペラざへいく』は、日本で初めて翻訳された最新作です。
出版社からの内容紹介
おかえりなさい!キュートなふたり。大人気の絵本「リサとガスパール」シリーズ、6年ぶりの最新作。描き下ろしイラスト+日本の読者へのメッセージを載せた「リサとガスパール通信」つき。
「ぼく、ガスパール。がっこうのみんなと、オペラを みることになったんだ。ばしょは、あのゆうめいな「オペラざ」っていう げきじょう。オペラって しってる? かしゅのうたう うたと オーケストラのかなでる おんがくで ものがたりが すすむ おしばいのことだよ。」
「リサとガスパールのふたりは“永遠(とわ)の友だち”。この物語をお読みいただくうちに、あなたもふたりと親友になっているかもしれません!」----アンとゲオルグ(「日本の読者のみなさまへ」より)
ガスパールは、お兄ちゃんのシャルルに送ってもらってもうひとつの「オペラ座」に到着しましたが、今度は広い「オペラ座」の中を右往左往。でもリサがちゃんと、ガスパールの席をとっておいてくれたので、なんとか上演に間に合いました。
……ふたりのいたずらっぷりは、相変わらずのよう。「うちの子もやりそう」という妙にリアルなところに、親近感が湧きます。
こんな風にパリの街、海や山、お誕生日のパーティや博物館、ニューヨークや日本……いろんなところでいたずらをしてきたふたりのおはなしは、日本で28冊の絵本になって日本で発売されていました。
河出書房新社の「リサとガスパール」シリーズの翻訳を手がけているのは、旧シリーズの翻訳をしていた、石津ちひろさんです。石津ちひろさんは、今回の新シリーズ発行にあたり、みずから訳文を全面的に見直し、名作を生まれ変わらせました。
海辺のファンションおばさんの家に遊びに来たリサとガスパールが、レストランで退屈のあまりテーブルでいたずらを始めて「ひゃーーさいあく!」なことに。
はてさて、どうするのか?
ふたりの行動に子どもたちはおおいに共感しますが、大人はハラハラ(笑)。何度読んでも楽しめる、いたずらエピソードが満載です。
『リサとガスパール オペラざへいく』と『リサとガスパールのレストラン』には、作者のアンさんとゲオルグさん夫妻の直筆メッセージが掲載された、「リサとガスパール通信@」が封入されています。
日本で再び絵本シリーズが発売されるということで、「リサとガスパール」が誕生したきっかけや、リサとガスパールのモデルについて、日本の読者に向けて教えてくれています。表紙は、このために描き下ろしたというふたりのかわいい絵が使われていますので、ぜひ購入後のお楽しみにしてください。
ちなみに、ゲオルグさんは「河出書房新社」の文字を漢字で描いてくれたそう。「ひゃーー、すてき!」って、出版社のみなさんも大喜びだったそうです。
河出書房新社の「リサとガスパール」シリーズは、旧シリーズ絵本と大きさが同じで、原書と同じ絵とデザインにそろえています。ですから、前のシリーズと合わせてそろえても、違和感がまったくありません。
すでに手には入らなくなったタイトルを新シリーズで集めるのも良いですし、日本初翻訳のタイトルだけを集めてもOK。大切に読んできた前のシリーズと合わせて、長く愛していただけたら、うれしいです。
今回の新訳シリーズ発売のおしらせを聞いて、「そういえば、小さいころ読んだね」、「パンを買ってシールを集めてグッズをもらった」など、絵本ナビスタッフの間で思い出話に花が咲きました。
懐かしくなってインターネットで「リサとガスパール」を検索してみたら、富士急ハイランドに世界初の「リサとガスパール」のテーマパークが出来ていてビックリ! ミニエッフェル塔のオブジェやきれいな花が咲く噴水公園、パリの街並みを再現したショップエリアなど、「リサとガスパール」の世界を丸ごと楽しめます。
2023年7月に開設10周年を迎える「リサとガスパール タウン」。2023年4月27日から「リサとガスパール タウン 10th ANNIVERSARY」の第一弾イベントとして、10周年記念原画を再現した「ブルーガーデン」や「花のエッフェル塔」など、「花」をモチーフにしたエリアが登場します。エリア内のレストランでは、お祝いの特別メニューも登場するそうなので、この春のお出かけにもおすすめです!
5月には、リサとガスパールが初めて出会ったときのエピソードを描いた、新訳版『リサとガスパールのであい』が刊行予定です。また、かわいいグッズも続々発売中。絵本から広がって、グッズやテーマパークなどたくさんのファンに愛されている「リサとガスパール」。ぜひこれからも、お子さんやお孫さんといっしょに、また大人ファンとして楽しんでください。
構成・文/中村美奈子(絵本ナビ)
撮影/所 靖子(絵本ナビ)