絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  格調高い影絵が彩る、珠玉のおはなし絵本『藤城清治 影絵の絵本 グリム』藤城清治さんインタビュー

続編の出版も予定されています。

───『藤城清治 影絵の絵本 グリム』が発売されたばかりですが、今後どんな作品を出版したいかなど、構想はありますか?

「暮しの手帖」で連載していた作品が、まだまだたくさんあります。なので、これからは、それらの作品をまた撮影しなおして、出版していきたいですね。

───それは、とても楽しみです。

実は続編として、『藤城清治 影絵の絵本 アンデルセン(仮)』を出版することは決まっているんですよ。

───今後のご活動について、教えてください。読者もすごく気になると思います。

新しい作品もね、まだまだ作っていきたいんです。2017年は年間を通して「家庭画報」(世界文化社)で連載「光ごよみ、影だより」を続けました。会う人、会う人に「連載を読みました。すごいですね」「さすがですね」って言われるけど、影絵っていうのは割合体力を使うもので、自分では、体力がずいぶん落ちたなって感じています。
でも、周りの人たちが「新しい作品、とても良いですね」って言ってくれる。そういうのはおそらく、写真の性能や印刷技術の進化の部分もあるかもしれないけれど、今の自分にしか表現できないところも、たしかにあると思うんです。
だから、これからは今までのような勢いや迫力といった「動」の部分を見せるだけでなく、日本の四季のような何気ない美しさみたいな「静」の部分も、もっと表現していきたいって思います。

まだまだ新しいものを取り入れようとする藤城さんの姿を見ていると、私たちももっともっと頑張らなければと励まされます。
これからのますますのご活躍を、楽しみにしています。今日はお時間をいただき、ありがとうございました。

取材・文/木村春子
写真/所靖子



※期間内【2017年12月14日から2017年1月10日まで】にご回答いただいた絵本ナビメンバーの方全員に、 絵本ナビのショッピングでご利用いただける、絵本ナビポイント50ポイントをプレゼントいたします。
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藤城清治(ふじしろせいじ)

  • 1924年東京に生まれる。慶應義塾大学経済学部卒業。12歳から油絵を始め、独立美術協会展、新制作派展に入選。卒業後、名編集者の花森安治に認められ、雑誌「暮しの手帖」に影絵を連載。テレビ、影絵、国内外での展覧会の開催など多彩な活動を続ける。1983年には『銀河鉄道の夜』で、ブラチスラヴァ国際絵本原画コンクール・金のりんご賞を受賞。ほかに紫綬褒章、勲四等朝日小綬章、日本児童文芸家協会児童文化功労者など、多数の叙勲、受賞歴がある。近著に『光と影の詩人−藤城清治の世界』(平凡社)、『藤城清治作品集』(美術出版社)など多数。DVDに『銀河鉄道の夜』『ケロヨンのぼうけん』などがある。

作品紹介

藤城清治 影絵の絵本 グリム
影絵:藤城 清治
出版社:講談社
全ページためしよみ
年齢別絵本セット