●続編の出版も予定されています。
───『藤城清治 影絵の絵本 グリム』が発売されたばかりですが、今後どんな作品を出版したいかなど、構想はありますか?
「暮しの手帖」で連載していた作品が、まだまだたくさんあります。なので、これからは、それらの作品をまた撮影しなおして、出版していきたいですね。
───それは、とても楽しみです。
実は続編として、『藤城清治 影絵の絵本 アンデルセン(仮)』を出版することは決まっているんですよ。
───今後のご活動について、教えてください。読者もすごく気になると思います。
新しい作品もね、まだまだ作っていきたいんです。2017年は年間を通して「家庭画報」(世界文化社)で連載「光ごよみ、影だより」を続けました。会う人、会う人に「連載を読みました。すごいですね」「さすがですね」って言われるけど、影絵っていうのは割合体力を使うもので、自分では、体力がずいぶん落ちたなって感じています。
でも、周りの人たちが「新しい作品、とても良いですね」って言ってくれる。そういうのはおそらく、写真の性能や印刷技術の進化の部分もあるかもしれないけれど、今の自分にしか表現できないところも、たしかにあると思うんです。
だから、これからは今までのような勢いや迫力といった「動」の部分を見せるだけでなく、日本の四季のような何気ない美しさみたいな「静」の部分も、もっと表現していきたいって思います。
まだまだ新しいものを取り入れようとする藤城さんの姿を見ていると、私たちももっともっと頑張らなければと励まされます。
これからのますますのご活躍を、楽しみにしています。今日はお時間をいただき、ありがとうございました。
取材・文/木村春子
写真/所靖子
※期間内【2017年12月14日から2017年1月10日まで】にご回答いただいた絵本ナビメンバーの方全員に、
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