●『ちいさなあなたへ』 レビューコンテスト受賞レビュー & みんなの声 ご紹介!
今回、10周年を記念して、絵本ナビでは『ちいさなあなたへ』レビューコンテスト2018年5月10日〜2018年6月6日)を開催しました。
コンテスト受賞レビューと、今までに寄せていただいたたくさんのレビューのなかから、ピックアップしてご紹介します。
ひとりひとりの「お母さん」としての思い、「お母さん」へ向けた思い……。どのレビューも、絵本のメッセージに共鳴する、心あたたまるものばかりです。
いつか、は来る
(ぐるさん 40代 その他の方 愛媛県)
子どもたちがまだ幼かったころ、新刊コーナーで美しい表紙に魅かれて手に取った絵本。
あ、これ私に必要だ。と、ためらいなく購入。
子どもへ読み聞かせをするためにではなく、自分がじっくりと読むために購入した絵本です。
発売から10年ということで、その間、読むたびに印象が違ってきました。
子育てで忙しかった頃は、幼い娘もいずれは私のように母親になっていくのだなぁと思い、娘がちゃんと子育てできるよう、私も愛情込めて育てなければ、と思いました。
ママ友に読み聞かせしたときは、一緒に泣きながら、子どもはいずれ巣立つのだから、子育ては大変でも今一緒にいられる時間を大切にしよう、と話しました。
子育てが落ち着いてくると、自分の母に思いが重なり、絵本の中の母親のように遠くから見守っていてくれる母をありがたく思うようになりました。
そして今、上の2人は成人して遠くで自分たちの道を歩き始めました。
時々は思い出してね、と、その背中を頼もしく、誇らしく、でも少しだけ寂しい気持ちで見守っています。
まさに、絵本の通りに心の変化が起きているよう。
いつか、は必ず来るのですね。
子供っていとおしい、と思いました。
(星とキラキラさん 40代 ママ 兵庫県 男の子8歳、男の子3歳)
長男を出産したときの、主人からのプレゼントでした。
子供を、毎日見ていると、その日々の成長に気付くことなく、いつの間にか大きくなっています。
ある時、長男がついこの間まで好きだったものを指差して、ほらみて、と示してみたら、子供は、そうだね、とだけ言って、大して喜ばなくなっていました。
子供が成長するのは、うれしいことなのに、母親にはどうして、こんなに切ないのだろうと涙します。
でもこれが、ありがたいことなんだ、子供が成長していき、親から離れ、母の方もそれを喜んで迎え入れる、そう思いたいと思いました。
この本のおかげで、赤ちゃんの頃から毎日育ててこられて幸せにだったですし、これからもまだ、子育てを楽しめることに嬉しく思いました。
いつか来るその日
(miki222さん 30代 ママ 千葉県 男の子7歳、女の子5歳)
「いつのまにやら あなたはおおきくなって わたしのあかちゃんは、わたしのこどもになった。」
子どもが大きくなるのは本当にあっという間。いつの間にか言葉を上手に話すようになり、手をつながなくてもスタスタ歩けるようになり、離れた場所から遊ぶ様子を見守る事が増えました。
いつか我が子も、この絵本の娘のように、大きな挑戦をしたり、悲しみに打ちひしがれたり、嬉しくて瞳を輝かせたりしながら大人になり、そしてこの家を出て行く日が来るのでしょう。
忙しい日々に追われ、終わりの見えない子育てについため息をつきたくなってしまう事もありますが、この絵本を読むと、我が子といられるかけがえのない時間を大切に過ごしたいと強く思えます。
ママ友から泣きながら電話来ました
(たいようのこさん 30代 ママ 埼玉県 男の子1歳)
絵本ナビで知った絵本。
本屋で立ち読みして涙が出てしまい、慌ててしまった本。
帰宅後、思い出しては涙し、本屋に行っては手に取りまた涙し。
3〜4回繰り返して、とうとう買ってしまいました。
去年出産した友達にプレゼントと一緒にこっそり送ったら
プレゼントありがとう、の言葉ではなく
「絵本・・・本当に・・・涙が止まらなくて・・・グスグス」
という電話が。
毎日しんどい・しんどいと言っていたことに後悔したそうです。
母への思いと娘への思い
(ガーリャさん 40代 ママ その他 女の子6歳)
初めて読んだのは、英語版の“Someday”――書店で立ち読みして、思わず涙ぐんでしまいました。本当に帯の言葉どおり、「母であることのすべてがつまった絵本」ですね。
娘には、いつ読んであげようかと時期を待っていましたが、今日、娘の誕生日に、この本をプレゼントしました。今年は、日本で、じいじ、ばあばといっしょに迎える初めての誕生日。その特別な日に、母への思いと娘への思いの両方が詰まったこの絵本を読むことができ、感無量でした。
日々成長していく娘と、年々白髪が増えていく母。これまで歩んできた道のりを振り返り、また、娘のこれから歩んでいく道を思い浮かべながら、母への感謝の気持ちと、母親としてのしあわせが、心の中いっぱいに広がっていくのを感じました。
娘は、これから先、うれしいこと、楽しいことに瞳を輝かせたり、時に、膝を抱えて悲嘆に暮れたりしながらも、いつか自分の夢を見つけて、遠くへ巣立って行く日が来ることでしょう。その時が来たら、私も、母がしてくれたように、娘の後姿を笑顔で手を振りながら見送ってあげたい。そして、再び、同じ場所に立って、「おかえり」と抱きしめてあげたい・・・。終わりから2ページ目の絵と、母の姿が重なり、また涙があふれました。
娘と手をつなぎ、娘の髪をとかし、娘の寝顔を毎晩見られる今、娘との1分1秒をもっともっと大切に、そして、大いに楽しみたいな、という思いが以前にも増して強まりました。
生死の意味も、老いるということも、しっかりと理解している娘は、最後のページに涙ぐんでいました。でも、最初のページを開くときには、いつもにこにこ。赤ちゃんに返ったように、純真無垢な目で、両手の指を私の前に差し出し、「ねえ、Jにもやって。」と言って甘えます。
「あのひ、わたしは、あなたのちいさなゆびをかぞえ、そのいっぽん、いっぽんにキスをした。」
――あの日のことをずっと忘れないでいたい。
妻へのプレゼント
(ベビーmaoさん 40代 パパ 沖縄県 女の子1歳)
毎日、1歳半の娘の育児に追われている妻へのプレゼントとして購入した絵本です。読み終えた後、妻は、目に涙を浮かべていました。(何も語りませんでしたが…)
私は、この絵本のお母さんと妻を照らし合わせ、こんな気持ちで育児をしている世のお母さんたちの偉大さに改めて、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいになりました。
これから、お母さんになる方、育児に行き詰った方、子育てを一段落された方…一度、読んでみてください。この絵本で、子育てしている時間のすばらしさを実感されることでしょう。
泣きました。(^_^;)
(森の魔女さん 60代 じいじ・ばあば 兵庫県 女の子0歳)
初孫が生まれ・・・3か月になったところで、「いないいないばあ」・・・の絵本を読むと大人しく聞いているという。
で、同じ作者の「いいおかお」のほかに何か0歳児に良い本は、ないかしら?・・・・とこのサイトへ・・・
試し読みができることに感動!!早速、会員に・・・
「いいおかお」を注文しようとして、「ちいさなあなたへ」を試し読み・・・良さそうなので、自分用でも娘用でもいいと思って買いました。
読んでみて・・・
ちょうど、孫を授かり、娘を産んだ時の事を思い出して・・
自分の命よりも大切なものに出会い、その娘が母になり・・
今は、亡き自分の母を思い出し・・・
もう、涙が止まりませんでした。
素敵な絵本です。
ちょうど、娘の誕生祝いに送りました。
きっと、号泣という、メールが返ってくるはずです。
素敵な絵本の紹介、ありがとうございました。