───「おなか」と「て」の発売が7月初旬、そして秋以降にはシリーズ3作目、4作目も続けて発売が予定されていますが、テキストはすでに上がっているんでしょうか?
もう書きあがっていて、絵描きさんに渡っています。このシリーズで、一番最初に書きあがったのが「あし」なんです。「あし」は早かったですよ〜。編集部の人と打ち合わせした次の日には原稿が出来上がってましたから。
───すごい!そんなに早く原稿が完成することもあるんですね。
やっぱり、その気になるかならないかでスピードって変わるんだよね。「あし」は、打ち合わせの翌朝、布団の中でストーリーを考えて、で、パジャマ姿のままパソコンに向かって色々文章を書いていると、「運動会のかけっこで」ってフレーズが出てきた。そうしたら後は、早かったんだよね。
メディカ出版:中川さんに企画のお願いをしに伺って、次の日、お礼のメールをお送りしようとしたら、すでに原稿が届いていて本当にビックリしました!私たちがぼんやりとお伝えしたテーマで、イメージした通りのストーリーを書いていただき、当たり前ですけど、プロの方はすごいなと思いました。
───足のおはなしでのエピソードは何かありますか?

───スズキコージさんとお仕事するのは初めてですか?
そう。決まったときに「本当にいいの?」って聞いちゃったくらい(笑)。よく受けてくれたよね。文章を書くとき、どんな絵がつくか必ずイメージしながら書くんだけど、スズキコージさんは想像を超えてくるよね。こういう人が天才なんだって震えがきました。
───スズキコージさんに絵をお願いしようと思ったのは何故ですか?
メディカ出版:骸骨や骨には、色のない、モノクロのイメージがあると思うんです。そこであえてカラフルな色を使うことで、骸骨や骨という言葉の響きから連想される滑稽さ、不気味さといったイメージをも楽しく表現できればという思いから、スズキコージさんにお願いしました。スズキコージさんは、メキシコの骸骨を思わせる、明るく陽気なラフを見せてくださり、原画が出来上がるのが本当に楽しみです。
●孫の央くんは2歳になりました!
───以前、絵本ナビに来ていただいてインタビューをしたとき、まだお孫さんが生まれる前だったんですよね。

もうそんなに経つんだね。孫の央(おう)くんは今年、2歳になりました。
───中川さんにとって、央くんはどんな存在ですか?
……孫(一同笑)。
愛おしいよね。
───一緒に絵本を読むことも多いですか?
あんまり会うことがないんだけど、会ったときは、絵本、読むよ。央くんはすでに、『あった あった』と『あんよ あんよ』(絵:ささめやゆき、出版社:あかね書房)の2作で絵本デビューをしているんだけど、『ぼくの手 わたしの手』に出てくる、おじいちゃんと孫が手をつないでいる場面も、ぼくと央くんの写真が採用されてるんだよ。
───祖父と孫の初共演ですね!
すごい可愛いって評判なの(笑)。手をつなぐと何かが伝わる感じがするじゃない。孫ができてはじめて手をつないだとき、「あ、伝わっているかも」と思えたんだ。同時にぼくの中にも央くんから何かが伝わっているんだよね。

───「祖父と孫」は「父親と息子」とも「母と娘」とも違ったふしぎな関係というか、特別な雰囲気がありますよね。最後になりますが、「すごいぞ!ぼくらのからだ」シリーズをどんな風に楽しんでもらいたいですか?
この絵本を読めば、人間のからだがどんなにすごいかきっと分かると思います。本当にすごいんです!自分のからだ、大事にしようって話にもなるわけです。その最初のきっかけに、この絵本シリーズがきっと必ず役に立つのでありましょう!
───力強いアピール、ありがとうございます。私も健康に気をつけて、頑張っていきます!
●(取材協力) 鎌倉の絵本とうたのカフェ SONG BOOK Café

