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《スペシャルコンテンツ》あそびにきてくれました

2013.07.25

『ネバーギブアップ!』
くすのきしげのりさんが遊びにきて下さいました!

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おこだでませんように』や『メガネをかけたら』など、子どもの心を丁寧に描き出した人気絵本をたくさん世に出されている、くすのきしげのりさん。今回は、6月26日に発売となる、新作の児童書『ネバーギブアップ!』を持って、絵本ナビオフィスに遊びに来てくださいました!

ネバーギブアップ!
作:くすのき しげのり
絵:山本 孝
出版社:小学館

うでずもう大会に向けて猛特訓が始まる! 弱虫で泣き虫のジュンは、何事にも自信のない少年でした。ある日、クラスで「うでずもう大会」をすることになりました。ジュンはうでずもうが大の苦手、一度も勝ったことがありません。そんなジュンを見て、担任の先生が「毎朝特訓をしよう」と提案します。お姉ちゃんは、最初は続くわけないと馬鹿にしましたが、一緒に付き合ってくれることになりました。いよいよ、三人の特訓が始まります。 さて、ジュンは、最後まで特訓を続けることができるのでしょうか。そして、本当に強くなれるのでしょうか?

『ネバーギブアップ!』は、長編の児童書としては『ライジング父サン』(フレーベル館)に続き、2作目の作品となりますよね。待望の新作、どんなお話なのでしょうか。

「この作品は、毎日新聞(西日本版)で1ヶ月間連載したお話に加筆したものなんです。「巨人の星」のように、主人公が努力して何かを成し遂げるストレートで剛速球のようなお話を書きたいという、僕からの案を受け入れてもらいました。主人公の男の子「ジュン」が、学校の腕相撲大会のために一生懸命学校の先生と一緒に練習するんです。あきらめなければ、きっと強くなる、そういうお話なんですよ。」

ジュンくんが練習がつらくてさぼろうとする?腕相撲の伝説の技が出てくる? くすのきさんが説明してくださる内容は、ちょっと聞いただけでもすごく面白そう! 特に先生の姿勢やセリフ一つ一つがしびれるんです…。でも、これ以上は手にとって読んでみていただきたいので、ここでは詳細を割愛させていただきますね。 (最後の結末も教えていただいたのですが、スタッフから思わず「お〜〜〜っ」と感動の声があがっていましたよ。)

「表紙と挿絵を描いてくださっている山本孝さんの絵が本当に素晴らしいのです。いつも、編集の方にたくさん画家の方の候補をあげてもらって、作品の世界を表現していただけると思う画家の方にお願いしているのですが、今回はお話の中で素敵な挿絵もたくさん入って、絵本の延長としても楽しめる作品になっていますよ。」

山本孝さんといえば、『ちゃんがら町』『がっこういこうぜ!』など、男の子ワールドを描いたら天下一品の絵本作家さん。いつもいろいろな画家の方と組んで作品を創られているくすのきさんですが、山本孝さんとの組み合わせというのも、また強力なタッグですよね!


2012年、同じ年にくすのきさんが出版された3作品。作品ごとにがらっと表情が違うのが面白い!!でも、それぞれにマッチしています

いつも子どもたちの日常の心のひだを細やかに描かれているくすのきさん。 子どもたちって、大人が思う以上に毎日色々なことに悩み傷ついて、毎日色々なことで戦っていると思うのです。くすのきさんは、そういう子どもたちの心の葛藤をすくいとって作品にしてくれている。読者はそういうところに強く共感し、惹かれてしまうのだと感じています。


そしてもうひとつ、くすのきさんの作品には素晴らしい大人の姿があります。『メガネをかけたら』や新刊『ネバーギブアップ!』にも、こんな先生がいたら何て素敵なんだろうと思う先生が登場します。もともと教職に就かれていたくすのきさんですが、その経験から生まれてくるんでしょうか。

「ぼくは、実は家族の中では、一番本を読まないんですよ(笑)。でも娘には『そのかわり、お父さんは人を見てきてる。』といわれます。やはり子どもたちと過ごして考えてきたことは、創作の源になっていると思いますね。

先生が、嫌なことがあったときに気遣ってくれた、とか、やさしくしてくれた、それは大人からしたら小さなことかもしれません。だけど子どもたちからしたら、世界が変わるくらい大きな出来事だと思うんです。読者から『こんな先生いたらいいな』言われることがありますが、僕は、きちんと子どもと向き合っている大人の当然の姿だと思うんですよ。作品の中に出てくる先生は、ぼくが目指していた先生像でもあり、会ってみたいなという先生像でもあり、今まで会ってきた先生たちの素晴らしいところを凝縮した姿でもあります。」

くすのきさんならではの言葉ですね・・・!

教育者の立場と現在の作家としての立場と、変わったことはありますか?との問いに、こう答えてくださいました。

「教職にあったときから創作はしていたのですが、『子どもに伝える』というスタンスは変わりませんね。目の前の子どもに伝えるか、作品を通して読者としてのたくさんの子どもに伝えるかという違いだけ。ただ、本というのは、物語を通して、空間・時間を越えて自分の思いを伝えられる。子どもが読めば子どもの心に、大人が読めば大人の心に届く。しかし、思いを伝えることだけが目的であれば、手紙を書けばよいのです。では、なぜ作品を書くのか。ぼくは、物語を読むことは『心に窓が開く』ことだと思うんです。その窓から何が見えるかは読んだ人それぞれ。子どもには子どもの景色が、大人には大人の景色が見える。大人もしゃがんで子どもの目線になれば、その窓からは子どもが見ているものが見えるかもしれない。同じように子どもも背伸びしたら大人が見ている景色が見えるかもしれない。読み手によって、いろいろなものを見る(読み取る)ことができる。それが物語の力だと思います。そして、ぼくはいつも、そういう物語る力のある作品書きたいと思っています。」


今後の創作についても教えていただけますか?絵本も児童書も並行して創られる予定なのでしょうか?

「アイデアも伝えたいことも、限りなくあるので、絵本でも読み物でも、物語に合わせた形で創っていきたい思っています。使う言葉も今までの絵本と同じように、標準語、方言といろいろお話ごとに使い分けていきたいと思っていますよ。なんなら、フランス語でもね(笑)」


これからも、くすのきさんの作品をたくさん読めそうですね。楽しみです!!


記念にパチリ

今回も読み聞かせをしていただきました!読んでいただいたのは『メガネをかけたら』。

お話の最後に、涙をぬぐうスタッフの姿も。
くすのきさんの優しい声が心に沁み入りました。素敵な時間をありがとうございました!

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くすのき しげのり

  • 1961年徳島県生まれ。鳴門市在住。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などを経て、現在は、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を続けている。絵本『おこだでませんように』(小学館)が、2009年に全国青少年読書感想文コンクール課題図書に、2011年にはIBBY(国際児童図書評議会)障害児図書資料センターが発行する推薦本リストに選出される。同作品で第2回JBBY賞バリアフリー部門受賞。また、『ふくびき』(小学館)、『ともだちやもんな,ぼくら』(えほんの杜)と共に第3回ようちえん絵本大賞を受賞する。その他の絵本に『もぐらのサンディ』シリーズ@〜C(岩崎書店)、『あたたかい木』(佼成出版社)、『えんまのはいしゃ』(偕成社)、『みずいろのマフラー』(童心社)、『ええところ』(学研)、『メロディ』(ヤマハミュージックメディア)など多くの作品がある。

作品紹介

ネバーギブアップ!
作:くすのき しげのり
絵:山本 孝
出版社:小学館
おこだでませんように
おこだでませんようにの試し読みができます!
作:くすのき しげのり
絵:石井 聖岳
出版社:小学館
メガネをかけたら
メガネをかけたらの試し読みができます!
作:くすのき しげのり
絵:たるいし まこ
出版社:小学館

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