
――そびえ建つビル、騒々しくクラクションを鳴らしながら行きかう自動車。ここはソウルのど真ん中、光化門(クァンファムン)。このすぐ横の路地を入ったところに私が住んでいたトンネ(町)がありました。 ソウルの路地裏の町が都市開発のために、ひとつまたひとつ、なくなろうとしています。社稷洞もそのひとつです。著者は人のぬくもりのあるこのトンネ(町)を懐かしみながら写真絵本をつくりました。

マンション建築のために消えたしまった町並みの記憶が鮮明に描かれています。
様変わりした町に立ってしみじみと昔を語れるのは、昔を知っている人だけです。
写真のような絵が、現実感をもってとても能弁です。
韓国のお話ですが、日本の現実とあまり変わりがないことに、驚きました。
イメージだけで異国を語ってはいけませんね。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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