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コンサートを控えセロの練習に励むゴーシュのところへ、ねこがやってきて曲をリクエスト。それ以来、夜になるといろいろな動物がやってきて、ゴーシュは一晩中セロを奏で続けます。そしてコンサート当日…宮沢賢治の名作童話を豊かな映像で表現し、高い評価を受けたアニメーションの絵本化。
小学校に入学すると同時に、娘の所属するオーケストラへ
スカウトされ、入団した息子。
娘と同じようにチェリストとして活動することになり、
学校の図書館でこの絵本を見付けた!といって、
よろこんで持ち帰ってきました。
先日、絵本を読んだことをチェロの先生とおはなししてて
聞いたのですが“ゴーシュ”とは、フランス語で
「へたな」「へまな」「ぶきっちょな」といった意味があるようです。
このお話しは、そんな名前のチェリストが学長に叱られる
ところから始まり、一生懸命に練習を重ねるのですが
自分に何が足りないのか?どうしたらうまく演奏できるのか?
ゴーシュには全然わからず・・・
娘や息子は自分たちのチェロの練習にもにも
似たような物があったのでしょうか?
「そうなんだよな〜。もっと上手になりたい!と思ってるけど」
きっと、ゴーシュも同じように思ったでしょうね。
読み進めながら、ゴーシュと自分たちを重ねてる子どもたちは
その後、ゴーシュがどう変わっていくのか。
興味を持ち、食い入るように読み続けました。
ゴーシュの心の成長もそうですが、
1ばん最初にゴーシュの元に来て、
傷ついて血を流しながら飛んでいったかっこうにあやまるシーンは、
親子でジ〜ンと来ました。
この絵本は、宮沢賢治さんが書き下ろした原作を元に
アニメーション化された映画から描いた絵本ですが
是非、原作も読んでみたくなりました。 (かおりせんせいさん 30代・ママ 女の子9歳、男の子6歳)
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