昔話は時代を超えて、多くの子どもたちの心をひきつけてきました。子どもがはじめて出会う本のひとつとして、昔話を正しく語りつぎたいという思いから、本シリーズが生まれました。
<26巻あらすじ>
正直者ですが貧乏な東のおじいさんとおばあさんがいました。ある夜、夢に竜宮さまが現れ、かっぱの一文銭を授けてくれると、その日からどんどん金持ちにおなりました。
そのうわさを聞いた西のじいさんが、かっぱの一文銭を借りに来ました。東のおじいさんは「少しの間だけなら」と、かっぱの一文銭を貸しますが、西のおじいさんは返そうとはしませんでした。東のおばあさんは家の猫にかっぱの一文銭を取りもどしてくるようにいい、猫は犬の背中に乗って川を渡り、首尾よく一文銭を取りもどしますが、帰る途中、川の中へ落としてしまいます。川に落ちた一文銭を、猫は、トビや鵜や鮎たちを使って拾い上げようとします。
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