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「おおかみよりも、どろぼうよりもこわいものはなに?」「それは、ふるやのもりだ!」ゆかいな動物民話。
このタイトル、どういう意味かしら?と興味津々で読んだら、
おもしろい!漢字にすると、「古屋の(雨)漏り」。
馬を盗もうと、どろぼうとおおかみが馬屋にひそんでいたが、
じいさま、ばあさまが、「どろぼうよりも、おおかみよりも、
怖いものは、ふるやのもり」と言う。何の事か知らなかったが、
震え上がったどろぼうが馬屋の梁から落ちて、おおかみの
上に乗っかってきたから、さァ大変。ふるやのもりだと思い、
おおかみは一目散に走る走る!・・
どろぼうとおおかみの勘違いから始まり、
さるは、なぜしっぽが短く、顔が赤いのか、
おおかみの鳴き声が甲高いのはなぜか、
など、動物の由来がおもしろおかしく書いてあって、
ゆかいな昔話です。
子供からのリクエストで借りたものですが、「なんでこの本
見たかったの?」と聞いたら、クラスに「ふるや」の名字の子が
いて「何回も読んで、おもしろいよ」と勧めたそうなんです。
自分の名前と同じタイトルや登場人物が出てくると
嬉しいのでしょうね。かわいらしいエピソードです。
絵本ナビで検索したら、作者が瀬田貞ニさん
(絵:田島征三さん)も同じタイトルで本出しているんですね。
見比べてみたいです。
(♪ナナコ♪さん 40代・ママ 男の子8歳)
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