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土のふえ」 ママの声

土のふえ 作:今西 祐行
絵:沢田としき
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1998年
ISBN:9784265034505
評価スコア 4.64
評価ランキング 3,291
みんなの声 総数 13
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  • 舞台がヨーロッパぽい大陸です。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子15歳、女の子10歳

    今西さんらしい、温かい絵本でした。
    一番見てほしいのは、表紙絵と裏表紙の絵の違い。
    内容を読まなくても、すべてが物語れている気がします。
    イラストの沢田としきさんの表現力、素晴らしいです。

    一つ珍しいな〜と、思ったのが、今西さんの戦争のお話といえば、日本の中でのものが多かったと思うのですが、
    この絵本は、どうも陸続きになっている海外のどこかの国が舞台のようでした。服装を見ると、イメージはヨーロッパの方かなぁという気がします。

    とてもはっきりした絵で見やすいし、今西さんの文章が、心に響きますが、もしも、この絵本で読み聞かせにいかれようとなさる方は、絵本を何度も読み、この中の世界をよくイメージしてからあたってほしいです。
    読むのでしたら、小学校高学年以上にいかがでしょう?

    投稿日:2010/10/23

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  • 土ぶえは切なくも郷愁を感じさせるもの

     タイトルから勝手な思いこみをして、手に取ることもしていませんでした。
     泥団子のお話のような、“作って遊ぼう”的なお話だとばかり思っていました。

     山の向こうに住む、見知らぬ国の人々に歩み寄ることもせず、亡き者にする事を考え不幸な戦争が始まりました。
     相手の顔(正体)を知らないということは、恐ろしい想像の果てに脅威を感じ、やられる前にやってしまわなければと思うのでしょうか。
     
     戦争が始まりたくさんの犠牲者が出、兵士は疲弊していました。
     塹壕の中の緊張する状況で、土塊を集め一人土笛を作る兵士がいました。
     土笛の奏でる音色は、切なくも郷愁を感じさせるものでした。
     しかし現実は、冬を挟んでの長期戦。
     兵士一人一人のため息が聞こえてきそうでした。

     一方、山の向こう側の国の兵士の中にも・・・。

     「戦争」という言葉で一括りで語られる事を、兵士一人一人の思いに視点を向けて、戦う兵士は誰も喜び勇んで戦場にはいないことを伝えています。
     終盤、土笛を持った二人の兵士が出会うページは、あついものがこみ上げてきます。
     二つの土笛のハーモニーのように、人間は調和し生きていく道を求め続けなければならないと、改めて思いました。

    投稿日:2010/09/20

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  • 戦争を考える

    • きゃべつさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子12歳、男の子9歳

    他のレビュアーの方と同様に、
    私も土笛の作り方的な本だと思って借りてきてたら、全く予想と違い、
    戦争を解決するにはどうしたらいいかというテーマでした。

    北の国と南の国の人が戦争をしています。
    お互いに相手を滅ぼさないといけないと思っています。
    理由は一度も仲良くしたことがないからです。

    ある兵士が土笛を作って吹いたことから、その音色によって
    北と南の兵士同士の心が通じます。この場面がとても素敵で感動しました。
    二人とも涙を流しながら笑ってるような顔なのです。
    よい音楽は国境も、諍いも超えらるのだと思いました。

    いつも私が読み聞かせで読んでいるような本とは違って
    子供が笑ってきくような話ではないですが、ぜひ子供たちに読んでみたいと思いました。
    小3の息子は「そうか。こうやって仲直りするのか。
    笛で仲良くなれるんて良いお話だね」と感想を言ってました。
    何か感じたものがあるといいなーと思います。

    投稿日:2013/10/16

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  • 難しいテーマ

    相手のことをよく知らないのに戦う。知らないから戦う。
    やさしいタッチで描かれている絵本ですが、いろいろと考えさせられます。
    戦いたくないのに戦わなくてはいけない。
    そんな状況に子供たちを追いこまないためには一体何が出来るのでしょうか。。。

    投稿日:2010/02/21

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  • 戦争を知らない、子供たちへ

    「すみれ島」で、感動し、この本も読んでみました。
    この本も「すみれ島」同様、「戦争はしてはいけないよ」というメッセージが書かれています。

    おどろおどろしい、惨劇を描いたのではなく、人間の内面を描いていて、家族に対する思い、ふるさとに対する思いが、伝わってきます。
    兵隊たちが、笛の音を聞いて、そのまぶたの後ろに、広がる風景に何を思ったのでしょう・・・
    戦争は、傷つくのは、下級の者たち・・・

    私は、戦争に行ったじいちゃんがいました。
    小さいころから、じいちゃんがお酒を飲むたびに戦争の話を聞かされました。その頃は、正直、少々うっとうしかったのですが、今になって、もっと聞いておけばよかった、と後悔しています。
    そんなじいちゃんも、去年他界しました。戦争を体験した方は、確実に少なくなっています。

    知らないうちに、防衛庁が防衛省になっていました。
    憲法9条も議論されています。
    かわいい子供たちが大人になっても、戦争のない時代であってほしいと願います。そして、子供にもしっかり、そのことが解ってほしいと思います。
    小学生に読み聞かせをされている方に、是非、こういう本を読んでほしいです。

    個人的には、「すみれ島」のほうがすきなのですが・・

    投稿日:2007/03/18

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  • 心が触れ合うとき

    • ポポロさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 男の子7歳

    北の国と南の国が戦争を始めました。
    はっきりとした理由はありません。
    「相手とはきっと仲良くなれない」そんな思い込みのためです。
    たくさんの兵隊たちが傷つき死んでいきました。
    一人の兵士が戦地の土で土笛をつくました。
    その音色は静かに人々の心に響き・・。
    やさしい色合いで描かれた創作のお話です。
    しかし、多くの人々が巻き込まれる戦争の本質を物語っています。
    お互いの心が触れ合ったときが戦争がおわるとき。
    笛の音色が一つになるように。
    今も地球上からは戦争がなくなりません。
    たくさんの人々が亡くなっています。
    言葉がちがっても、文化がちがっても同じ人間として心が触れ合うときがあるはず。
    そんなことを改めて感じる作品でした。
    息子にとっては、戦争のお話=かわいそうという思いが強かったのですが、
    戦争って何だろう?と別の視点で考えることができたようです。

    投稿日:2006/08/22

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  • 戦いと仲直りの本質

    • レイラさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子11歳、男の子9歳

    とても奥の深い作品だと思います。
    おはなしは淡々とすすみますが、戦いと仲直りの本質を描いていると思います。
    二つの国が戦っていたのは、互いに相手を理解しなかったから。
    「仲良くできない」と信じていたからです。
    読者はなあんだ、と思うかもしれませんが、
    現実の戦争も良く考えれば同じなんですね。

    二つの国を救ったのは、戦場の土で何げなく作った笛の音色。
    その癒し効果がいいですね。

    投稿日:2005/03/20

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  • 戦いの理由、仲直りの理由

    • えっこさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子11歳、女の子8歳、女の子4歳

    南の国と北の国、どちらの国も一度も仲良しになったことがなかったので、お互いを滅ぼさなければならないと考えていました。これが、戦いの始まった理由でした。
    そして、なかなおりのきっかけは二つの国の下っ端の兵隊が暇を持て余して作った土のふえの音色だったのです。

    何時の時代のどの戦争もこれと同じような理由で始まるのではないでしょうか?なんだか、これといった理由もなくわけもなく人々が戦いに巻き込まれて行く。

    そして、戦争を終らせるのはふえの音を楽しむ、庶民の心なのでしょう。私たち一人一人が感じていることを口にしていって世界中から戦争がなくなればいいのにと思います。

    今西先生は自らも広島を体験されたかただったと思います。そういう方々が今、御高齢で活動を休止せざるをえなかったり、亡くなられたりしています。この日本で子供達に戦うことのむなしさをどう伝えっていったらいいのか。私も戦争などしらない世代ですが、考えて行きたいと思います。

    投稿日:2004/09/22

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