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都会のワニ

都会のワニ(小学館集英社プロダクション)

都会に生きる孤独なワニの姿を通じて「自分の在り方」を問いかける“あなた”のための物語

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ごんぎつね」 パパの声

ごんぎつね 作:新美 南吉
絵:黒井 健
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1986年08月
ISBN:9784039632708
評価スコア 4.86
評価ランキング 59
みんなの声 総数 72
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  • 衝撃のラスト

    小学生のころ、国語の教科書に載っていました。
    それ以来、数十年ぶりに声に出して「ごんぎつね」を読みました。
    衝撃のラスト。
    あぁ、ここでお話が終わるんだ・・。
    もしかしたら友達にさえなれたかもしれなかったのに・・。
    銃口から出る煙が、いつまでも漂っているような
    時が止まったかのような感覚。
    ガツンとくる物語です。

    投稿日:2011/09/05

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    2
  • ごんと兵十の孤独

     小学校の教科書で読んだ記憶があるのですが,本当に久しぶりに読みました。息子も,幼稚園の読み聞かせで聞いたのか,あらすじを知っていました。

     兵十が病気の母親のためにとったウナギを、いたずら心からつい逃がしてしまったごん。ごんは,その償いのため,毎日兵十に栗や松茸を届けます。
     話の内容は,よく知っていますが,大人になって読んでみると,ごんと兵十の孤独が,ひしひしと伝わってきます。ごんも親を亡くし,兵十もたった一人の肉親である母親を亡くし,その二人が心を通じあえたばかりでの悲劇。やはり,心にしみます。

     新見南吉が,口伝をまとめ創作したという記憶から,語り手が話を進めると思いこんでいましたが,実際はごんの視線で物語が進行します。そのため,ごんの心の動きがよく分かります。いたずらをしたことへの後悔,やさしさ・・・本当に「人間らしい」気持ちの変化が新鮮でした。
     
     息子は,撃たれたごんが可哀想だと言っていましたが,これから成長し,何度か読むごとに,ごんと兵十の気持ちを理解していくのだなと,何故か寂しいような気持ちになりました。

     黒井健さんの絵は,きつねの毛の質感が感じられる繊細な絵で,本当に幻想的で素晴らしいと思いました。
     皆さんも,よく知っているお話だと思いますが,是非もう一度読んでみてください。

    投稿日:2011/04/25

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    2
  • 幻想的な絵が美しい

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子12歳、男の子6歳

    言わずと知れた新見南吉さんの名作。
    誰しもが読んだ懐かしい作品です。
    世に出たのは、1932年1月の赤い鳥に掲載された時ですが、何とまだ17歳だったのですから驚きです。
    南吉さんは、1943年に結核で亡くなるのですが、29歳という若さだったので、作品が少ないというのも頷けます。
    亡くなった後に発表された童話集に収められていたのが、「てぶくろをかいに」
    そんな背景を知ると、この作品の凄さが実感できることと思います。
    また、宮澤賢治と作風が好対照で、「北の賢治、南の南吉」と呼ばれています。

    物語の主人公は、ごんぎつね。
    兵十という村人が、川で魚を取っているのに出くわしました。
    兵十がいなくなった時に、ごんぎつねは、いたずらがしたくなり、びくの中のうなぎや魚を川に投げ込んでしまうのです。
    兵十に見つかったのですが、ごんぎつねは逃げ切ります。
    十日ほど経ち、ごんぎつねは、兵十のおっ母が亡くなったと知り、うなぎを食したかったに違いなかったのに、本当に悪いことをしたと悔いるのです。

    その後の展開も良く知られたところですが、特に有名なのは、
    「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは。」
    という兵十の言葉でしょう。

    物語の終わりの言葉は、何とも切ないもの。
    心に染みるというのは、こういうことを言うのだと思います。
    この作品は、旧仮名遣いを新仮名遣いに改めた他は、原文のままだそうです。
    その南吉さんの文章に、黒井健さんの淡い幻想的な絵が、見事なまでにマッチしていて、見るものの心を揺り動かすことでしょう。

    小学校の教科書にも登場しますが、こうした名作は、是非、自ら読んで感じて欲しいと思います。
    数多い「ごんぎつね」ですが、やはり、この作品が特にオススメです。

    投稿日:2011/09/01

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  • 繊細な絵に余韻が残ります

    教科書にも書かれているし、このお話はよく知っているのですが、視覚化すると何とも言い難い雰囲気の違いを感じさせられます。
    黒井さんの絵はごんぎつねの心を繊細に淡く描くことで、作品をさらに奥深い映像としたように思います。
    ごんぎつねはいたずら好きで、悪さばかり繰り返していたようですが、母親思いの兵十がとっていたウナギを逃がしたことと、母親の死が重なり、深く反省するのです。
    その心持が痛く伝わってくる描き方だと思います。
    しかし、兵十への罪滅ぼしと思って行うことが、兵十にとっては災難に変わってしまいます。
    最後にごんぎつねは銃で撃たれてしまいます。
    しかし、兵十は山の収穫物を届けていたのがごんぎつねだったことを知るのです。
    ごんぎつねが自分の行動を認められて息絶えるところは、黒井さんの絵でとても余韻が残る作品となりました。
    ここまでくると、絵本も芸術だと思います。
    他の絵本がひらがな表記であるのに、漢字を多用している点も考えると、高学年向けになっているように思います。

    投稿日:2011/04/29

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    1
  • 新美南吉の素敵な世界

    子供が小さい時に図書館で借りた想い出の一冊です。新美南吉さん自体おおくの素晴らしい童話をお書きになっていますが、この「ごんきつね」のお話は実に優しさや切なさも兼ね備えた素敵なお話だと想います。
    子供たちは絵本の絵を通して新美南吉の世界に飛び込み読み聞かせを通してストーリーを自分の頭で描いてゆく・・・そんな印象深い作品だと想います。末永く大人になっても読み続けたい作品だと想います。

    投稿日:2011/08/11

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  • 魅力が物凄くある絵本

    うちの娘は新美南吉さんの文と黒井健さんの絵がお気に入りのようで、「手ぶくろを買いに」をある期間毎日のように読んでいました。
    文字がまだ十分に読めない娘ですが、文章を暗記して読んでくれたりしています。
    そんな姿をみて同じ新美南吉さんの文と黒井健さんの絵の「ごんぎつね」も読ませたいと思い購入しました。
    こちらも気に入って、寝る前に読んでと持ってくる絵本となりました。ただこの絵本、物語が絵本としては少々長く全部読み終えるのに結構な時間かかってしまい寝る時間が少し遅くなってしまったり。
    しかし、惹きつけられる魅力がもの凄くある絵本ですので、娘も飽きずに一緒に最後まで集中して、読み終えています。
    「ごんぎつね」を読むなら、やさしいタッチの挿絵で穏やかな気持ちにさせてくれる本作品をおすすめします。

    投稿日:2005/02/22

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  • 名作と素晴らしい絵

    • たっちゃさん
    • 30代
    • パパ
    • 大阪府
    • 男の子8歳、男の子3歳

    小学校の教科書でもとりあげられている名作「ごんぎつね」ですが、この黒井健さんの絵に出合い感動しました。

    今まで出合った「ごんぎつね」のどの絵よりも美しく、名作に浸り、いつまでも眺めていたいと感じる絵本です。

    色鉛筆を粉状にして、・・・と特殊な手法で描かれたそうです。
    「丹精こめて描かれた絵」まさにそんな絵です。

    子どもにというより、自分が大事に持っておきたい一冊です。

    投稿日:2003/10/05

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