あかちゃんがやってくる」 パパの声

あかちゃんがやってくる 作:ジョン・バーニンガム
絵:ヘレン・オクセンバリー
訳:谷川 俊太郎
出版社:イースト・プレス
税込価格:\1,760
発行日:2010年11月
ISBN:9784781604022
評価スコア 4.67
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  • 夫婦による最高の共作絵本の一つ

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    あのジョン・バーニンガムの2010年の新作です。
    しかも、絵は、妻であるヘレン・オクセンバリーが担当し、何とこれが初めての共作絵本。
    訳は谷川俊太郎さんですから、期待は膨らみます。

    物語は、ママがぼくに「あかちゃんがくるのよ」と言うシーンから始まります。
    「いつ くるの?」
    「なんて なまえにするの?」
    「あかちゃんは なにに なるのかな?」
    そんな質問を次から次へとママに投げかけるのですが、それは不安の裏返し。

    ぼくはママと、いろんなところに一緒に出かけては、あかちゃんが何になるのか空想します。
    時には、不安から
    「ママァ、あかちゃんにくるなって いえないの?
     うちには あかちゃんなんか いらないんじゃない?」
    なんて発言もしたりします。
    そして、だんだんママのお腹は大きくなっていくにつれ、次第にぼくの決意は固まっていくのです。
    それは兄になるという決意。
    「あかちゃん いつくるの ママ?
     あかちゃんに あいたいよ」
    もう立派なものです。

    プレゼントを携えたぼくと、花を抱えたおじいちゃんが病室に向かうシーンで終わるのですが、最高に恰好良いと思いました。

    兄になるという揺れる心情を、時の経過とともに描いた素晴らしい作品だと思います。
    今回、ヘレン・オクセンバリーが絵を描いたのも、大きくプラスになっていて、大人の鑑賞にも堪えうる作品に昇華しています。
    子どもへの読み聞かせだけでなく、ママが読んでも何かを感じることのできる作品としてオススメします。

    投稿日:2011/01/09

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    4
  • 兄貴になる期待感

    ジョン・バーニンガムは好きな作家ですが、あの奔放な絵のイメージとは違和感を覚えたのです。
    なんと夫婦共作だったのですね。
    ヘレン・オクセンバリーは『きょうはみんなでクマがりだ』や『三びきのかわいいオオカミ』で、楽しい絵とちょっと観点を変えたもののとらえ方で気になっている作家でしたが、この初共作には驚きを感じました。
    この作品は奥さんの絵でなんとも楽しいお話ですが、バーニンガムが絵を描いていたら印象は随分と違っていただろうなと思います。

    「あかちゃんがくるのよ」とお母さんが坊やに話すところから話が始まります。
    坊やにとっては未知の世界。
    いろんな疑問や、想像がわいてきます。
    次第におなかが大きくなっていくお母さんと坊やとのコミュニケーションが見事。
    坊やの想像する世界も見事。
    現実の世界と夢の世界の描き方にさりげない技巧を加えたオクセンバリーさんの描き方が、とても素晴らしいのです。

    坊やは生まれてくる妹か弟にいろいろな夢を見ます。
    楽しい夢、不安な夢…。
    そして、いよいよ赤ちゃんが生まれるときには、おじいちゃんに得意そうに自分の見た夢を話します。

    ところで、この絵本が見事なだけにちょっと不安を感じてしまいました。
    お父さんの姿がどこにも見えてこないのです。
    これってバーニンガムさんの世界ではないような気がします。
    ストーリーには母子家庭だというメッセージが入っていないので、絵の中にお父さん自身かお父さんの存在感を描いても問題ないと思うのですが。
    バーニンガムさんの『アボカド・ベイビー』を再読して、その違いを再確認。

    父親としては、お父さんの印象があまりに薄いことに寂しさを覚えた次第です。

    投稿日:2011/09/04

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    2
  • ドラマを見ているみたい

    絵本を見ているというより、ドラマを見ているみたいな、素敵な絵本でした。絵本なのに、終わり方も余韻を残す、読者に考えさせるような感じでした。

    赤ちゃんが産まれる日を心待ちにする男の子の期待と不安が、ページを開くたびにうまく伝わってきます。絵だけのページがあるのも、いい効果ですね。
    移り変わる季節とともに、大きくなっていくお母さんのおなか、順調に育っていく赤ちゃんを横目に、男の子の揺れ動く心。

    お兄ちゃんになるってとっても大変なんですね。

    お母さんは、子供達に一番はつけないはずですから安心してください。

    投稿日:2011/05/22

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