町の洋品店で見かけた”春の原っぱ色のセーター”。トカゲの”ちょろりん”は、一目でそれが気に入ってしまいます。しかし、お母さんに頼んでも取り合ってくれず、貯金箱を叩いてもお金が足りません。そこで、ランプづくりをしている爺ちゃんの所でアルバイトをして、足りないお金を稼ぐととにします。
欲しくてたまらないセーターへの情熱が、眠さや寒さに耐えながらのアルバイト姿や気むずかし屋の”ビキビキおばさん”との会話を通し良く描かれています。
「めっきらもっきらどおんどん」や「おっきょちゃんとかっぱ」の絵を描かれている降矢奈々さんの「トカゲのちょろりんシリーズ」の1冊です。「あれ買って!これやって!」のだだっ子さんへの読み聞かせにお勧めします。