新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

さよなら動物園自信を持っておすすめしたい みんなの声

さよなら動物園 作:桂三枝
絵:黒田 征太郎
出版社:アートン
税込価格:\1,650
発行日:2006年08月
ISBN:9784861930447
評価スコア 4.57
評価ランキング 5,809
みんなの声 総数 6
「さよなら動物園」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く

自信を持っておすすめしたい みんなの声から

みんなの声一覧へ

並び替え

5件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 夢の舞台の裏側で

    閉鎖されると決まった動物園で、ゴリラの武蔵とチンパンジーのジャーニーが夜な夜な動物たちの行く末を案じてあれこれ会話する物語。

    動物の気持ちを代弁して物語を作っているような臨場感と、現実世界の経営上の問題や環境・動物愛護問題などを髣髴とさせる会話文。現代人の感覚にぴたりとはまる表現力に脱帽する。
    動物たちはそれぞれなんとなしに登場するが、たとえばトラの夫婦が受け入れ先が分かれてばらばらになるとか、30匹もいるアライグマの受け入れ先がなかなか決まらないとか、動物を通していろんな社会問題、個人的な人事問題などを連想してしまう。
    くすぐりもぽんぽん入るが、笑いながらも、考えさせられてしまう物語だ。
    読み手それぞれの立場や関心事により、感じるものが全然違うと思う。私は無理やり芸をさせられるチンパンジーが心に残った。自分の意思とは関係なしに、いつのまにか不自然さを強要され、本来の姿を失ってしまった様子が哀しい。

    投稿日:2020/08/16

    参考になりました
    感謝
    0
  • 人間のオモチャという言葉が胸にささった

    • doruさん
    • 40代
    • その他の方
    • 兵庫県
    • 姪10歳

    桂三枝先生の落語絵本シリーズは環境をテーマにしていて、小さい子供さんはわかりにくいのじゃないかなと思います。読ますから環境がそろそろわかってきた9歳、10歳の子どもたちがいいんじゃないかなと思います。
    舞台は閉鎖される前の動物園、情報仕入れ係りのチンパンジーがゴリラの関西弁で話かけてきてきます。深刻な話なのだけど、2頭が関西弁で話すので少しは場を和らげる効果はあったのでしょう。チンパンジーとゴリラの会話はむねをちくちくさします。そして決定的なのが、大文字に書かれている「人間のオモチャみたいじゃないですか」確かに私たちは動物の考えが言葉ではわかりません。動物園にいるのは他の国で捕獲した動物を飼育しています。もともとは野生だったものを研究のため子供に喜ばすためとつれてきています。
    「人間のオモチャ」となっていますね。でもそれをどうすることもできないのですよね。
    どうしたらいいでしょう。今後何回か姪っ子とお話して回答ができたいいなと思います。
    シリアスな絵本だったけど、最後のおちもぴりりと効いているものの笑えます。

    投稿日:2010/07/21

    参考になりました
    感謝
    0
  • チクリ

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    桂三枝さんの落語絵本シリーズ。
    この絵本は、閉園前の動物園で、不安を抱える動物たちを描いた作品です。

    シリーズの他の作品同様、落語ならではのテンポのよさ、しゃれの面白さに、読んでいて気持ちがいいです。
    ただ、時折人間を鋭く非難する言葉には、胸がチクリと痛みました。
    どれもごもっともで、本当に動物たちはそう思っているのではないかと感じます。

    人間に振り回されてばかりの動物たちですが、しっかりと現実を受け止め、前向きに生きていこうとする姿に、頭が下がる思いでした。

    投稿日:2009/03/30

    参考になりました
    感謝
    0
  • オチが最高です!

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子、男の子

    閉園の決まった動物園で、チンパンジーとゴリラが話をしています。
    動物たちの移転先など、よくできていて楽しめます。

    チンパンジーのキャラが、親しみのわくもので、こんな人間いるよなあって思います。
    ゴリラもいい味を出しています。

    さて、オチがいいのです。
    これは読んでのお楽しみです。
    人間社会でもこの気持ち分かるなあと思いました。

    投稿日:2008/01/05

    参考になりました
    感謝
    0
  • すごくシュールな絵本でした。

    • てんぐざるさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子11歳、女の子6歳

    「桂三枝の落語絵本」とあったので、面白そうだなぁと思って、図書館から借りてきました。
    イラストも黒田征太郎さんで、表紙を見たときは「楽しいお話」と思っていたのですが、すごく考えさせられるシュールな絵本でした。

    ある動物園がこの不況で閉鎖されることが決まり、そのことについて情報屋のチンパンジーと、動物園のリーダー的存在であるゴリラとが相談しあっているのが主な内容でした。

    この絵本を読んでいると、人間というものがいかに他の動物達に対して、理不尽なことを要求しているのかが、よくわかります。
    ゴリラとリンパンジーの会話はとても深刻なものですが、どうやらここは関西地区の動物園らしく(落語絵本だし)、2匹の会話が関西弁で行われているので、深刻なのに、妙に面白くもありました。
    最後のオチが落語であるのに絵本らしくてとてもよかったです。
    桂三枝さんは文才もとても豊かだなぁと思いました。出来れば、シリーズの他の作品も手に入れて読みたいです。

    投稿日:2006/11/23

    参考になりました
    感謝
    0

5件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / はじめてのおつかい / がたん ごとん がたん ごとん / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



児童書出版社さん、周年おめでとう! 記念連載

みんなの声(6人)

絵本の評価(4.57)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット