またすごい本が世の中に出たなぁが最初の感想です。この感性、すごいです。普通サボテンと言ったら、どちらかというとその棘のせいで、高慢とか意地悪とかの方に例えられると思うのですが、逆の発想と言うか、こんな風に人からの棘を受け止めたという発想に驚きを隠せませんでした。でも、ストーリーを読んでいると、本当、全てつじつまが合い、ぴたっと心に残る話になっていました。そして、その透明さとかやさしさとかを、すてきな色と、本当に言葉にぴったりなイメージの絵で描ききってあるのがとても素晴らしいです。
たくさん傷ついた人への応援歌ですね。本当にここに書かれているように、ちょっと暑くなり始め頃に咲く、月下美人の花が私も大好きです。美しくて本当に癒やされます。とても素敵な絵本でした。口コミで広がりそうな予感がします。