おばあちゃんの家には動かない柱時計がある。
一日に2回は正確な時間をさしているよとウィットにとんだおじいちゃんの説明もさることながら、おばあちゃんのゆったり感には感じ入りました。
時間、一日、一週間、季節…、身の回りには今を教えてくれるものがいっぱいあるのですね。
それなのに、自分たちは何かで確認しないと落ち着かない。
この絵本はそんな現代を否定しているのではなく、「たまにはこんな考え方をしてみるとゆったりできるわよ」と言っているようです。
時を刻まないのにおばあちゃんの家の柱時計はなくてはならないものです。
文も絵もゆったりと構えていますが、懐が深いと思いました。