たんじょうびについて描かれた絵本はたくさんあるけれど、我が家のお気に入りは
ハンス・フィッシャー作 の「たんじょうび」
表紙の色が渋くてすてきだし、絵もかわいい。
動物が大好きな優しいおばあさんのたんじょうび。
おばあさんが出かけている間に動物たちみんなでお誕生日のお祝いのしたく。
おいしいお料理に、素晴らしい飾り、それから劇。
おばあさんはうれしくて、泣きました。
動物たちは準備しながら失敗もたくさんしちゃうんだけど、
おばあさんのためにいっしょうけんめいで微笑ましい。
こどもたちは小さい頃はみんなの失敗を笑ったりして楽しんでました。
4歳くらいまでは「うれしいときにも人は泣く」ということがわからなくて、
「どうしておばあさんはお祝いをしてもらってるのに泣くの?」と。
年中さんになった頃くらいから、「おばあさん、よかったね」と言うようになりました。
大好きな人のお誕生日を祝う、これって自分の誕生日以上にわくわくすることかも知れない。
その人の喜ぶ顔を想像したり、好きなものを思い出して作ったり。
誰かのために心をこめて何かをすることは、その出来栄えがどうってことよりも
その気持ちがうれしい。
素晴らしいお誕生日も無事に終わって、とっておきのプレゼントは・・・
新しく家族になった、ねこの赤ちゃん!
「このプレゼントは何よりすてきだわ!」とおばあさん。
夜もふけて、みんな眠りにつきました。
お誕生日の1日をどきどきとわくわくと、うれしさで彩った絵本。
すてきなお話です。